中心市街地の空洞化問題

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    中心市街地の空洞化問題
    1.いわきの特徴
    福島県いわき市は、県の南東、茨城県との県境に位置し、人口36万人と、東北地方では仙台市に次ぐ大都市である。真夏日、真冬日が少なく、すごしやすい気候であり、全国の市町村平均面積の10倍以上もある広大な面積と、林野の占める割合が市全体の65%という山がちな地形を有している。人口が多いように思われがちだが、面積が広いために人口集中地区割合は少なく、平地区、小名浜地区など、わずかな地域がそれにあたる。世帯人数が多く、高齢化率が高いが、人口は増加傾向である。
    2.歴史的経緯
    いわき市は、昭和40年代に14市町村が合併してできた。合併当初は、そのころ中核的な産業であった石炭の低迷により、人口は減少傾向であったが、小名浜臨海工業団地をはじめとする工業団地の開発や企業誘致、いわきニュータウンの開発などにより、昭和50年から増加に転じた。その後、平地区、小名浜地区を中心に順調に発展を遂げ、全国展開の大型店が郊外に次々と進出してくるようになる。しかしそのため、消費者を奪われた地元の既存商店街などがダメージを受けはじめ、不況もあいまってか、最近では、地元の有力会社ま...

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