「中学校(高校)における学級活動の留意事項についてまとめてください。」
Ⅰ はじめに
中学校および高等学校学習指導要領には、学級活動(ホームルーム活動)について「学級(ホームルーム)を単位として、学級や学校の生活への適応を図るとともに、その充実と向上、生徒が当面する諸課題への対応及び健全な生活態度の育成に資する活動を行うこと」と明示している。
学級活動は、教科指導ではみられない特質をもち、豊かな人間性の育成、望ましい人間関係の醸成、問題解決能力の育成などを目指している。学級活動の指導にあたっての留意事項についてまとめ、実践における行動を示したいと考える。
Ⅱ 学級活動指導実践上の留意事項
人間関係の形成
学級は、教育活動の基礎集団である。また、特別活動の目標について「集団や社会の一員」と社会性を育成することが求められ、学級活動においても「学級や学校の生活への適応」が示されている。学級活動のねらいに迫るためには、学級を基盤とする望ましい集団づくりが重要である。学級活動は人間関係を構築していく場であり、学級集団づくりを児童・生徒とともに推進していく姿勢が強く求められる。
信頼関係...