「福祉専門職者に必要な倫理と能力についてまとめ、自分なりの見解を述べよ。」
社会福祉は、人権擁護と世界平和を思想的な基盤としつつ、すべての国民が幸福で自立した生活を送ることができるよう、その援助者により、利用者一人ひとりの人間としての固有性、あるいは主体性が重視され、かつその基本的人権が尊重されなければならない。 また、住み慣れた地域で、人間としての自己実現を目指す自己決定権が保障されなければならない。
したがって、福祉専門職者に必要な倫理とは、利用者一人ひとりの人権擁護、および自己決定権の保障をするとともに、必要なサービスを提供し、かつその生活の質(Quality Of Life)を向上させ、自己実現を図ることにある。
具体的には、利用者の基本的人権の尊重や自己実現のための援助、および利用者個人のプライバシーの保護、業務上知りえた事情の守秘義務などの秘密保持は、福祉専門職者として必要な倫理である。
また、福祉専門職者には、福祉倫理や専門知識、関連知識、専門援助技術を習得するだけでなく、社会福祉法第3条から第5条まで定められた「福祉サービスの基本的理念」や「地域福祉の推進」、「福祉サー...