「いじめ問題の国際比較と通して、その共通性と異質性について具体的に説明せよ。」
まず、外国と日本のいじめを比較して見えてくる共通点について考察する。
まず、どの国においてもいじめが「力の強いものから弱いものへ向かう」という構図は世界共通である。また、「いじめ行為は長期間にわたって繰り返し起こる。」「いじめの対象が気が弱い子どもや友人がいない子ども、あるいは特別な教育的ニーズを持つ生徒、障害を持っている生徒などに向けられる。」といった傾向がある。
次に、外国と日本のいじめの異質性について考察する。
まず、外国のいじめの特徴は、マイノリティとマジョリティという民族的、文化的な差別や偏見によるいじめが存在する点があげられる。また、1対1という構図のいじめが多く、日本のような「集団」を重んじる文化ではなく、「個」を重んじる文化といった文化の違いによる異質性がある。
「いじめの原因についてまとめ、それが学校だけの問題ではないことについて説明せよ。」
いじめの原因は大きくわけて4つに分類される。
(1)性格原因説…いじめの原因を、被害者や加害者の性格にあるとする考え方である。
...