WHOは1980年「国際障害者の分類」(ICIDH)を制定し、障害を3つのレベルに分類、「機能障害」「能力障害」「社会的不利」とし広く浸透した。それまでは、「障害」を漠然と捉え、障害に係わる問題に有効に対処できなかったが、対応策が明確になってきたことで偏見を正すことにも有効であった。同じ頃、国際障害者行動計画( 1979年)を立て「障害者は、その社会の他のものと異なったニーズをもつ特別の集団と考えられるべきではなく、その通常の人間的なニーズを充たすのに特別な困難をもつ普通の市民」であると定義づけ互いに作用しあって、障害者感が変化していった。
「国際障害者分類」は世界的に広まり大きな役割を果たしてきたが、2001年「新国際障害分類(ICH)と改められた。
ICIDHでは、障害というマイナス部分のみが対象とされていた点を改め、障害のみならず健康というプラス部分を含む人間の健康状態に関わるすべてのことが対象となるように、改められている。これは、ICIDHが疾病の結果に対する分類だったことに対し、ICFでは健康状態の構成要素に対する分類に変更されている。従来の「機能障害」は「心身機能構造」とし「能力障害は」「活動の制限」に「社会的不利」は「参加の制約」という中立的な用語に言い換えられた。ICHは背景因子が分類に加わり、「環境因子」と「個人因子」に分けられた。
WHOは1980年「国際障害者の分類」(ICIDH)を制定し、障害を3つのレベルに分類、「機能障害」「能力障害」「社会的不利」とし広く浸透した。それまでは、「障害」を漠然と捉え、障害に係わる問題に有効に対処できなかったが、対応策が明確になってきたことで偏見を正すことにも有効であった。
同じ頃、国際障害者行動計画( 1979年)を立て「障害者は、その社会の他のものと異なったニーズをもつ特別の集団と考えられるべきではなく、その通常の人間的なニーズを充たすのに特別な困難をもつ普通の市民」であると定義づけ互いに作用しあって、障害者感が変化していった。
「国際障害者分類」は世界的に広まり大きな役割を果たしてきたが、2001年「新国際障害分類(ICH)と改められた。
ICIDHでは、障害というマイナス部分のみが対象とされていた点を改め、障害のみならず健康というプラス部分を含む人間の健康状態に関わるすべてのことが対象となるように、改められている。これは、ICIDHが疾病の結果に対する分類だったことに対し、ICFでは健康状態の構成要素に対する分類に変更されている。従来の「機能障害」は「心身機能...