『ethics』という言葉は、人間の行為の基準という意味と、人間の行為の基準の研究という意味がある。前者を倫理、後者を倫理学という。
倫理学を大きく3つの説に分け、3つの説は、互いに補い合っていると考える。
(1)功利主義倫理学は、最大の功利を社会全体にもたらす功利が善いと考える立場である。
(2)義務倫理学は、義務を果たす行為が善いと考える立場である。
(3)徳倫理学は、人が徳を持っていることを示す行為が本当に善いと考える立場である。
今日、技術者の倫理面での責任意識の高騰が叫ばれている。
忘れてはならないのは、責任について単に頭で理解していること、それを実際の業務で遂行することは別の事柄だ...