第二言語習得研究の方法は、質的研究と量的研究に大別することができる。質的研究はケース・スタディで知られており、調査した内容を細かく分析する研究である。ありのままを観察し、自然な言語行動を性格に記録して研究する記述型研究なので、数値は扱わない。この研究のねらいは「発見すること」であり、記述データの正確さが重要である。研究対象は発達の過程であり、そこに重点が置かれる。データの質は真実性があり、豊富で有効性があると言えるが、辛抱強く時間をかけて行うので被験者数が少なく、一般化は難しい。量的研究は一般的な能力テストやアンケート調査などによる研究であり、収集したデータを統計分析し、数値化した結果を一般...