6.腸内細菌の検索
目的
サルモネラ食中毒を疑う患者由来の便からサルモネラを分離し、同定する。
方法
1日目
? 検体を1ループずつBTB乳糖寒天培地およびSS寒天培地に分離培養した。(特にSS寒天培地はぐラム陽性球菌等の発育を抑制する胆汁酸塩等が含まれているので、検査材料は比較的多量に塗株した。)
? 37度で一日培養した。
4日目
(1)培養後判定に従って成績を読みとった。試薬を添加しないすべての項目の反応を成績記入用紙に記入した。
(2)TDA、IND、NO の項目に試薬を添加し、判定結果を成績記入用紙に記入した。
?TDA:TDA試薬1滴を添加後、すぐに暗褐色を示したものは陽性。
?IND:James試薬1滴を添加後、すぐにピンク色を示したものは陽性。
?NO :NIT1試薬とNIT2試薬をGLUの項目に試薬を1滴添加し、2〜3分以内に赤色を示したら陽性。
(3)成績記入用紙は12項目のテストが3項目ずつのグループに分けられ、それぞれの項目に1、2および4の数が与えられている。オキシターゼテストは11番目の項目、硝酸塩還元テストは12番目の項目として判定した。グループごとに陽性を示した項目の数値を加算すると4桁のプロファイル番号が得られた。このプロファイルリストを用いて菌種名を決定した。
(4)サルモネラ(Salmonella spp)と判定された菌については因子血清(O群血清およびH群血清)を用いて血清型別を行った。(実習ではO群血清のO4群とO9群を用いた。)
?スライドガラス上に各因子血清を1滴ずつ載せた。
?TSI培地の斜面部に増殖している菌を各因子血清によく混和した。
? 凝集の有無を確認し、O群血清型別を行った。
6.腸内細菌の検索
目的
サルモネラ食中毒を疑う患者由来の便からサルモネラを分離し、同定する。
方法
1日目
検体を1ループずつBTB乳糖寒天培地およびSS寒天培地に分離培養した。(特にSS寒天培地はぐラム陽性球菌等の発育を抑制する胆汁酸塩等が含まれているので、検査材料は比較的多量に塗株した。)
37度で一日培養した。
2日目
各々の分離培地上のコロニーの着色の有無について調べた。
SS寒天培地またはBTB乳糖寒天培地からサルモネラと思われるコロニーを釣菌し、TSI培地へ移植した。(私の班はb班なので、BTB乳糖寒天培地からコロニーを釣菌した。)
37度で1日培養した。
3日目
(1)TSI培地の結果を判定した。
(2)オキシターゼテストを行う(実習では省略し、陰性として判定した。)
(3)腸内細菌用同定キット(アピ10S)を用いて以下の手順で菌種の同定を行った。
①湿潤用の精製水3mLを培養容器の底に入れ、プレートを培養容器にセットした。
②TSI培地より、白金耳でコロニー1個分を釣菌し(培地がにごる程度)、サスペンジョンメディウムに懸濁した。
25菌液をポリエチレンピペットを用いて...