「生活科」の構想を打ち出したのは、文部科学省の「小学校低学年の教育に関する調査研究協力者会議」による「小学校低学年の教科構成のあり方について」と題された「第一次審議まとめ」においてであった。そこには「従来、低学年において社会認識や自然認識の目を育てることは、独立の教科である社会科と理科で行うこととしてきた。しかし、低学年児童には未分化な発達状況が見られ、また、この時期は具体的な活動を通して思考する段階にあることから、これらの教科のねらいは、児童の具体的な活動や体験に即して指導するほうが一層有効に達成できると考えられる。そこで、児童が自分たちとの関わりにおいて人々(社会)や自然をとらえ、児童の生...