《免疫学概論》
自然(先天性)免疫と獲得(後天性)免疫について
自然(先天性)免疫;
微生物 が 上皮 障壁を突破→自然免疫に関する 細胞 や機構が動員されて 宿主 を守る。
自然免疫の防御⇒ 非特異的 +感染源に対し有効な手段で選別対応。注意→長期にわたる防御能×
原始的な生命も持ち、 植物 、 カビ 、 昆虫 、原始的な 多細胞生物 →生体防御の主役を担う。
下等動物だけの原始的な免疫と思われていた。→ Toll様受容体 、Nodタンパク質、RIG-I(病原 微生物 に対するセンサー)などの研究が20世紀末から進展→高等動物にも存在+、獲得免疫が成立する前提として重要なメカニズムである(たとえば マクロファージ や樹状細胞が病原体の存在により直接活性化される)ことが明らか。
獲得免疫
⇒ 抗原提示 を介して自己と非自己との選別→ 抗原 特異的。この特異性特定の感染源や感染した細胞を最大限排除し、各感染源を意味のある抗原として記憶(免疫記憶)することが可能。
⇒同様の感染が同様の感染源によって起こった場合→記憶細胞は排除のため速やかに集合T細胞(MHCクラスⅠ)と抗原、T細胞(MHCクラスⅡ)と抗原のそれぞれの結合。
関与する細胞→ リンパ球 と呼ばれる ロイコサイト の一種。 B細胞 と T細胞 がその主、 骨髄 の 造血幹細胞 に由来。
⇒B細胞は体液性免疫に関与し、T細胞は細胞性免疫に関与する。 B、T両細胞は各自の特定のターゲットを認識、反応するための細胞ごとに微妙に異なる レセプター 分子を持つ。
⇒T細胞が非自己を認識するには、感染源が小片まで分解されて特殊な自己レセプターである 主要組織適合遺伝子複合体 (major histocompatibility complex; MHC) と共に提示されねばならない。一方、B細胞の抗原特異的レセプターは全く異なる→B細胞表面に結合した 抗体 分子であり、平常時でも 抗原 を認識する。B細胞上の抗体は、将来そのB細胞が産生する抗体のサンプルであるが多少の違いが存在。
⑵ワクチンと予防接種の効果と副作用について
①ワクチンと予防接種の効果
米国では毎年のようにワクチンの効果を調べ公表。
⇒65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減。また、65歳以上の一般高齢者では肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%減
⇒老人施設の入居者;インフルエンザの発症を30~40%、肺炎やインフルエンザによる入院を50~60%、死亡する危険を80%、それぞれ減少。
⇒効果は100%×高齢者を中心としたハイリスク群において、肺炎などの合併症の発生や入院、死亡といった重篤な健康被害を明らかに減少させる効果が示。WHOをはじめ世界各国でも広く認められ→ハイリスク群を主な対象としたワクチン接種が勧告され、その実施が積極的に進。
②インフルエンザワクチンの副作用
⇒発育鶏卵の品質管理、精製技術の改良やエーテル処理による発熱物質の除去などの技術的な進歩→1971年以前の全粒子ワクチン時代に問題となった発熱や神経系の副作用は大幅に減少。 ⇒約100万人に一人の割合で重篤な神経系の健康障害が生じ、後遺症を残す例も報告。
⇒一方、まれに起こる健康障害が強調され過ぎて、ワクチンの有用性に対する一般の理解が後退し、ワクチンの恩恵を受けられなくなることも逆に残念。
⇒ワクチン接種の際には、問診表に体調などを正しく記入し、発熱など体調が悪い時にはワクチン接種を避けるなど、医師と十分に相談して接種。 ⇒インフル
《免疫学概論》
自然(先天性)免疫と獲得(後天性)免疫について
自然(先天性)免疫;
微生物 が 上皮 障壁を突破→自然免疫に関する 細胞 や機構が動員されて 宿主 を守る。
自然免疫の防御⇒ 非特異的 +感染源に対し有効な手段で選別対応。注意→長期にわたる防御能×
原始的な生命も持ち、 植物 、 カビ 、 昆虫 、原始的な 多細胞生物 →生体防御の主役を担う。
下等動物だけの原始的な免疫と思われていた。→ Toll様受容体 、Nodタンパク質、RIG-I(病原 微生物 に対するセンサー)などの研究が20世紀末から進展→高等動物にも存在+、獲得免疫が成立する前提として重要なメカニズムである(たとえば マクロファージ や樹状細胞が病原体の存在により直接活性化される)ことが明らか。
獲得免疫
⇒ 抗原提示 を介して自己と非自己との選別→ 抗原 特異的。この特異性特定の感染源や感染した細胞を最大限排除し、各感染源を意味のある抗原として記憶(免疫記憶)することが可能。
⇒同様の感染が同様の感染源によって起こった場合→記憶細胞は排除のため速やかに集合T細胞(MHCクラスⅠ)と抗原、T細胞(MHC...