「コンピュータがこれから我々の未来社会にもたらす可能性のある功罪を具体的に推測せよ。」
未来社会においてコンピュータは、私たちの生活により密着し、あらゆる面で、便利な道具として活躍するだろう。
その裏に、コンピュータという道具を使いこなせる能力があるか否か、また、使いこなせた上で「何をするか」考えられる能力があるか否かが問われるようになるだろう。そしてその能力がある人とない人の間では社会的地位の格差が発生するのではないか。
コンピュータが便利な道具として活躍すると考えた背景にある、コンピュータの良い特徴をあげていく。
コンピュータには汎用性をもたせることができる。コンピュータ内部では、各プログラムがさまざまな処理を分担して行っている。複数のプログラムを用意しておくことで、汎用性をもたせることができる。内蔵したプログラムの示す順に計算する方式をとったコンピュータは、1945年にノイマンによって発案された。これ以降、コンピュータは専用機から汎用機へと発展していった歴史を持つ。
コンピュータの小型化、高性能化がすすむ。コンピュータのハードウェア構造の歴史は、真空管式からトランジスタ式、その後、半導体集積技術の進歩によりIC式、LSI式と発展してきた。今後も半導体の高集積により、ダウンサイジングがすすむだろう。コンピュータ内でデータはデジタルであるということも、高集積に寄与する。0と1の演算回路はシンプルな回路(論理回路)の組合せで行うことができるからである。
コンピュータの低価格化がすすむ。上述の半導体集積技術の進歩により、ますます低価格化もすすんでゆくだろう。
コンピュータにより、情報の蓄積、加工、活用が容易になる。コンピュータ内では、データはデジタルであるので、さまざまな情報を一緒に扱える。例えば、コンピュータ普及以前では、新聞、写真、音声は、それぞれ別の媒体で保管するほかなかったが、デジタル化すればコンピュータにより一緒に処理することができ、互いに関連づけを行うなど、より効果的な情報活用が可能である。また、デジタルデータは、信号の波形が単純なので、補正がしやすく、劣化しないといえる。
使いやすく工夫されたアプリケーションにより、業務処理等が正確、迅速にできる。アプリケーションはパッケージソフトとして販売されているので、導入コストも安価である。また、簡単なプログラムの開発環境も整っているので(マクロ機能など)、ユーザ独自の工夫で、より便利に業務処理に活用することも可能である。
インターネット(WWW)を利用すれば、瞬時にたくさんの情報を手に入れることができる。また、最近では、ただ受身的に情報を閲覧するという利用法だけではなく、XMLやAjax等の技術により能動的・積極的な利用が可能になってきている。電子メールやインターネット電話等を使えば、遠隔地との通信も可能である。インターネットを活用し、SOHOなどワークスタイルの変化も起こっている。
OSによるGUIの進歩により、コンピュータはますます使いやすくなる。自然言語処理技術が高度化すれば、キーボードによる文字入力が不得手の人や、身体的障害のある人にとっても、コンピュータはより使いやすく、身近なものになるだろう。
次に、コンピュータのマイナスの特徴をあげていく。
コンピュータで扱うデータはデジタルであり、コピーがしやすい。これは、マイナスの特徴にもなりうる。コピーしやすいがゆえ、デジタル化された著作物(文学、学術、美術、音楽の作品。コンピュータプログラムやデータベースを含む。)
「コンピュータがこれから我々の未来社会にもたらす可能性のある功罪を具体的に推測せよ。」
未来社会においてコンピュータは、私たちの生活により密着し、あらゆる面で、便利な道具として活躍するだろう。
その裏に、コンピュータという道具を使いこなせる能力があるか否か、また、使いこなせた上で「何をするか」考えられる能力があるか否かが問われるようになるだろう。そしてその能力がある人とない人の間では社会的地位の格差が発生するのではないか。
コンピュータが便利な道具として活躍すると考えた背景にある、コンピュータの良い特徴をあげていく。
コンピュータには汎用性をもたせることができる。コンピュータ内部では、各プログラムがさまざまな処理を分担して行っている。複数のプログラムを用意しておくことで、汎用性をもたせることができる。内蔵したプログラムの示す順に計算する方式をとったコンピュータは、1945年にノイマンによって発案された。これ以降、コンピュータは専用機から汎用機へと発展していった歴史を持つ。
コンピュータの小型化、高性能化がすすむ。コンピュータのハードウェア構造の歴史は、真空管式からトランジスタ...