これから競争市場における価格決定メカニズムについて考察していくが、まず価格の役割について考えたい。価格とは財やサービスの対価であり、希少性の尺度となるものである。財が少なくなると、価格が上昇し、それによってその事実を伝える.また価格上昇にともなって家計は少ない消費量を選ぶようになり、企業はより多い生産量を選ぶようになる。このように価格の役割は、第一に必要最小限の情報を伝達することであり、第二に希少資源を効率的に利用し、事態を改善するインセンティブを与えることである.
次に需要について考えてみる。価格決定メカニズムに関わる要因として一般に需要と供給が考えられるが、需要とは、与えられた価格(所与の価格)のもとで、家計や企業が購入しようとする財やサービスの量である。ただし、家計の所得などにはかぎりがあるため,与えられた価格のもとで購入できる量にはかぎりがある(予算制約)。家計は、その予算制約の範囲で,各財の購入量を、最も好ましい(効用を最大化する)ように割りふる。その量が需要量である。例えばある財の需要は、その財の価格をはじめとするさまざまな要因によって変化する。縦軸に価格、横軸に需要量を取り、さまざまな価格における個人や企業の需要量を表したものが(個別)需要曲線である。この場合には、価格以外の要因は変化しないものと仮定している。価格が安くなると通常は、人々の需要量は増加する。すなわち、個別需要曲線は右下がりの曲線になる。そして、この個別需要曲線をすべて合計したものが市場需要曲線といえる 。
これから競争市場における価格決定メカニズムについて考察していくが、まず価格の役割について考えたい。価格とは財やサービスの対価であり、希少性の尺度となるものである。財が少なくなると、価格が上昇し、それによってその事実を伝える.また価格上昇にともなって家計は少ない消費量を選ぶようになり、企業はより多い生産量を選ぶようになる。このように価格の役割は、第一に必要最小限の情報を伝達することであり、第二に希少資源を効率的に利用し、事態を改善するインセンティブを与えることである.
次に需要について考えてみる。価格決定メカニズムに関わる要因として一般に需要と供給が考えられるが、需要とは、与えられた価格(所与の価格)のもとで、家計や企業が購入しようとする財やサービスの量である。ただし、家計の所得などにはかぎりがあるため,与えられた価格のもとで購入できる量にはかぎりがある(予算制約)。家計は、その予算制約の範囲で,各財の購入量を、最も好ましい(効用を最大化する)ように割りふる。その量が需要量である。例えばある財の需要は、その財の価格をはじめとするさまざまな要因によって変化する。縦軸に価格、横軸に需要量を...