【Objective】
1970年代まで“食品中の不純物”と考えられてきた食物繊維であるが、近年は“第六の栄養素”とさえ言われ、生活習慣病の予防、発癌物質の吸収阻害、腸内環境の整備、便秘の防止、免疫機能の調節といった幅広い分野において、健康維持に貢献していることが明らかになった。食品中の食物繊維量を知ることは、その食品が体にもたらす良い影響を評価するうえで重要な指標となりえ
る。本実験は試料に含まれている食物繊維量を定量し、その食品がもたらす機能について比較、検討を行った。
【Materials and methods】
NDF法を用いて試料(のちにココアと判明)0.7152g中に含まれる粗繊維の定量を行った。
【Results】
実験を行うに際して、実験に用いるヒョウ量瓶の恒量値を測定した。まず、105℃で乾燥機にて最初に三時間乾燥を行った。その後は三十分放冷、再度105℃で一時間乾燥というサイクルを恒量に達するまで繰り返した。
実験に用いたヒョウリョウ瓶は30号と28号であり、それぞれろ紙を中に入れ、上記の操作を行った。30号ヒョウ量瓶および同ろ紙を本件ヒョウ量瓶A及び本件ろ紙A、28号ヒョウ量瓶および同ろ紙を本件ヒョウ量瓶B及び本件ろ紙Bとした。
本件ヒョウ量瓶Aの方が若干口径が大きいため以後の操作に適していると考え、事後本件ヒョウ量瓶A及び本件ろ紙Aを用いて実験をおこなった。
測定結果が±0.0003gになった時点で操作を終了した。なお、操作終了までに得た最小の値(アンダーバーのある数値)を本件ヒョウ量瓶及び本件ろ紙の空での恒量とした。
一回目 二回目 三回目 本件ヒョウ量瓶A
及び本件ろ紙A 27.6957g 27.6969g 27.6971g 本件ヒョウ量瓶B
及び本件ろ紙B 27.7982g 27.7986g 27.7981g CHART38.『本件ヒョウ量瓶の空での恒量』
試料0.7152gをコニカルビーカーに入れ、ヘンネベルクストルーマン改良法に基づく操作を行った後、本件ろ紙Aを用いて残渣残さを集め、本件ヒョウ量瓶Aに静置した。
さらに、乾燥機にて105℃で最初に四時間乾燥を行った。その後は三十分放冷、105℃で一時間乾燥というサイクルを恒量に達するまで繰り返した。
測定結果が±0.0003gになった時点で操作を終了した。なお、操作終了までに得た最小の値(アンダーバーのある数値)を本件ヒョウ量瓶A及び本件ろ紙Aの操作終了時の恒量とした。
一回目 二回目 本件ヒョウ量瓶A
及び本件ろ紙A 27.7771g 27.7773g CHART39.『本件ヒョウ量瓶の空での恒量及び用いた試料重量』
最後に、残渣中の灰分の測定を行った。実験を行うに際して、実験に使用するるつぼの恒量値を測定した。最初に三時間バーナーにて加熱を行った。その後は三十分放冷、再びバーナーにて一時間加熱というサイクルを恒量に達するまで繰り返した。
灰化に用いるるつぼのロットは372(るつぼ蓋の番号)41(同るつぼ本体の番号)
であり以下、本件るつぼAとした。
測定結果が±0.0003gになった時点で操作を終了した。なお、操作終了までに得た最小の値(アンダーバーのある数値)を本件るつぼAの空での恒量とした
一回目 二回目 本件るつぼA 31.7193g 31.7190g CHART40.『本件ヒョウ量瓶の操作終了時の恒量』
続いて残渣を本件ろ紙Aごと本件るつぼAを用いて灰化処理を行った。
最初に三時間バーナーにて加熱を行い、その後は三十分放冷、再びバーナー
【Objective】
1970年代まで“食品中の不純物”と考えられてきた食物繊維であるが、近年は“第六の栄養素”とさえ言われ、生活習慣病の予防、発癌物質の吸収阻害、腸内環境の整備、便秘の防止、免疫機能の調節といった幅広い分野において、健康維持に貢献していることが明らかになった。食品中の食物繊維量を知ることは、その食品が体にもたらす良い影響を評価するうえで重要な指標となりえ
る。本実験は試料に含まれている食物繊維量を定量し、その食品がもたらす機能について比較、検討を行った。
【Materials and methods】
NDF法を用いて試料(のちにココアと判明)0.7152g中に含まれる粗繊維の定量を行った。
【Results】
実験を行うに際して、実験に用いるヒョウ量瓶の恒量値を測定した。まず、105℃で乾燥機にて最初に三時間乾燥を行った。その後は三十分放冷、再度105℃で一時間乾燥というサイクルを恒量に達するまで繰り返した。
実験に用いたヒョウリョウ瓶は30号と28号であり、それぞれろ紙を中に入れ、上記の操作を行った。30号ヒョウ量瓶および同ろ紙を本件ヒョウ量瓶A及...