学級崩壊とは、生徒が授業中に立ち歩いたりなどの勝手な行動をしたり、教師に反抗するなどしたりして授業が成立しなくなる現象のことである。最近では、ニュースのみならずテレビ番組でも頻繁に取り上げられている問題である。学級崩壊は、今日も多くの学校が頭を抱えている大きな問題なのだ。
では、なぜこのようなことが起こってしまったのだろうか。世間では「教師の指導力の低下」が主な原因のひとつとして叫ばれている。確かに最近のニュースを見ていると、教師によるセクハラなどの不祥事が相次いでいるため、教師への信頼はどんどん失われていく傾向がある。しかし、はたして原因はそれだけであろうか。私はそうは思わない。一番の原因は、ここ数年で顕著になってきた「教師を敬わない風潮」にあると考えている。日本中の人が知ってのとおり、現在の教育現場では一切の体罰が禁じられている。これに
よって、親だけでなく子どもたちまでも教師に対して付け上がる傾向がみられてきた。いくら口で言っても注意を聞かない生徒が増えているのは、「先生は自分に対して手をあげることはできない。」ということを子どもたちが知ってしまっているからだと思われる。高学年に...