「子どもの参画を進めていくうえで一番大切なことは何か」と考えた時に、まずは子どもの日常を知り、その日常の中でより良く変えていけるものを探すことが大切だという結論に至った。そして実際に小学校に通っている子どもたちの日常を覗いてみたところ、最近では「学校への往復+習い事への往復」という生活パターンが非常に多く、図書館や公園などの遊び場に日常的に足を運ぶことはあまりないということがわかった。そこで私たちは、忙しい現代の子どもにとって最も日常的な遊び場や交流の場となっているのは「道」ではないのかと考え、その中でも子どもが毎日通る道である「通学路」をテーマにして子どもの参画を考えてみようと思ったのである。
通学路から通学エリアへ
~子どもの参画~
はじめに
「子どもの参画を進めていくうえで一番大切なことは何か」と考えた時に、まずは子どもの日常を知り、その日常の中でより良く変えていけるものを探すことが大切だという結論に至った。そして実際に小学校に通っている子どもたちの日常を覗いてみたところ、最近では「学校への往復+習い事への往復」という生活パターンが非常に多く、図書館や公園などの遊び場に日常的に足を運ぶことはあまりないということがわかった。そこで私たちは、忙しい現代の子どもにとって最も日常的な遊び場や交流の場となっているのは「道」ではないのかと考え、その中でも子どもが毎日通る道である「通学路」をテーマにして子どもの参画を考えてみようと思ったのである。
この通学路とは、その名の通り子どもたちが学校に行く時に通る道のことである。しかし、これは一般的に親や教師などの大人によって通るべき道を定められているものであり、そこに子どもの意思は反映されていない。今回のレポートではこのような現状を深く探るとともに、大人と子どもの両者の手でより良い通学路を作り上げていける道はないのか、実際に「...