家族法
1.家族とは何か―その意義・機能・課題
1-1.家族とは何か
・「あなたにとって一番大事なものは何ですか?」(総務省調査・2003年)
→「家族」40%、生命・子供・自分・健康各10%、金・信頼各5%
・1980年代:家族に対する強い憧れや執着、疑念や不安・・・表裏の関係
・家族とは何か?また何たり得るか?
┗ 民法 725 条[親族の範囲]①6親等以内の血族②配偶者③3親等以内の姻族
1-2.家族の必要性
1-2-1.権利能力としてのヒト
・自然人の人生は、出生と死亡によって画される(1条ノ3、882 条)
「出生」=権利能力の始期、「死亡」=相続関係の開始
権利能力(=法人格)のレベルでは、独立・自立した存在。
1-2-2.育児介護の必要氏と共同生活の欲求
幼年期:成熟するまで他人の庇護が必要
老齢期:医療技術の発達→身体機能の低下した高齢者も生命維持が可能に
→高齢者に対する介護・援助が必要
家族を求める欲求
┏幼年期・老齢期における他者の助けの必要⇒第一の家族の存在理由
┃壮年期:人生のパートナーを得たいという欲求、子供をもうけたい...