幼児栄養の特徴を知るために、糖質、脂肪、たんぱく質の主な働きを調べてみた。
まず、糖質は、主要なエネルギー源で、体内に単糖類として吸収され、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられる。グリコーゲンは、分解されてブドウ糖になり、血液の流れにのって体中のエネルギーを必要とする組織に運ばれる。糖質1グラムから4キロカロリーのエネルギーが得られる。この糖質は、とりすぎてしまうと、皮下や、臓器に脂肪として蓄えられてしまうのである。だからといって、不足してしまうと血糖値を維持するために、たんぱく質がエネルギーの供給源になってしまうのだ。そのため、主に筋肉が減少してしまうなど、たんぱく質が低下することになるので、糖質の不足には注意しなければならない。
脂肪は、たんぱく質や炭水化物に比べて少ない寮で体を動かせる大きなエネルギー源であるが、とりすぎてしまうと肥満につながる栄養素でもある。脂肪は、主に脂肪酸で構成されている。脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、肉類やチョコレートなどに多く含まれる飽和脂肪酸は、とりすぎるとコレステロール値が増えすぎてしまうが、植物性の脂肪や魚の脂肪に多く含まれ...