日本・タイ間におけるFTA(自由貿易協定)交渉

閲覧数1,981
ダウンロード数22
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    私は、対タイにおけるFTA交渉を選んだわけであるが、日本とタイの間のFTAが締結された場合、その内容はどのようなものになるのか考えてみたい。ASAEAN諸国各国とのFTA交渉を見ると、シンガポールとは既に締結され、メキシコとの間でも大筋合意がなされているわけであるが、タイ、フィリピン、マレーシアとの交渉は、2004年に本格的なものとなった。そもそもFTAとは、自由貿易協定と訳され、特定の国や地域との間で、輸出入にかかる関税や、外国企業への規制などを取りやめ、物やサービスの貿易を自由に行う取り決めのことである。資源の少ない日本は、資源を輸入して、製品として輸出するという、いわゆる加工貿易によって戦後成長した国である。世界の貿易シェアを見ても、EU、アメリカに次いで、第三位を占めるにまで至っている。しかし、現在、すでにFTAを結んでいるEU、アメリカの、関税がかからない安い製品に対して、FTAの締結無しの国々の、高い関税がかけられている製品が太刀打ちできないという問題が生じてきている。今までの日本は、貿易ルールの取り決めにおいて、WTOによる多国間交渉にこだわってきたのだが、多くの国々と一度に交渉するために、時間も労力も大変かかってしまっていた。これを補うやり方として、FTAが今一気にクローズアップされているわけである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本・タイ間におけるFTA(自由貿易協定)交渉
     
    私は、対タイにおけるFTA交渉を選んだわけであるが、日本とタイの間のFTAが締結された場合、その内容はどのようなものになるのか考えてみたい。ASAEAN諸国各国とのFTA交渉を見ると、シンガポールとは既に締結され、メキシコとの間でも大筋合意がなされているわけであるが、タイ、フィリピン、マレーシアとの交渉は、2004年に本格的なものとなった。そもそもFTAとは、自由貿易協定と訳され、特定の国や地域との間で、輸出入にかかる関税や、外国企業への規制などを取りやめ、物やサービスの貿易を自由に行う取り決めのことである。資源の少ない日本は、資源を輸入して、製品として輸出するという、いわゆる加工貿易によって戦後成長した国である。世界の貿易シェアを見ても、EU、アメリカに次いで、第三位を占めるにまで至っている。しかし、現在、すでにFTAを結んでいるEU、アメリカの、関税がかからない安い製品に対して、FTAの締結無しの国々の、高い関税がかけられている製品が太刀打ちできないという問題が生じてきている。今までの日本は、貿易ルールの取り決めにおいて、WTOに...

    コメント1件

    3 購入
    大いに満足
    2006/07/29 15:07 (18年4ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。