A5P11070 鈴木明子
私は、この放送番組製作で平山路子を演じる役者になりました。私たちの班は、登場人物の心情を理解しながらオリジナリティのある物語をつくりたいということで、年齢的にも近く、またライターと同じ女性である路子を主役にしました。私は、一つ一つの場面での細かな路子の心情や、全体を通して見たときの路子の心情の変化を理解するこが、演技にも初めて台本を渡されたときは、同じ年代の女性であるはずの路子が、自分とはあまりにかけ離れた生活を送っていることに驚きました。家族の母親代わりとして働く路子は、父親や弟の前ではそんなそぶりは見せないものの、実は自分のしたいことや感情を抑えて日々の生活を送っている気がしました。