小学校外国語活動(仮称)実施に向けてのへの6つの提案
-------「ある市の英語活動研究部会」からの報告----
1.『英語活動研究部会』の取り組み
2006年度より、校区の「小学校英語活動研究部会」を立ち上げ、会合を持ち、情報交換や調査活 動を行ってきた。現在、校区で連携して取り組んでいることは、次の3点である。
①共通したカリキュラムの作成
②相互の授業参観と担当者による情報交換
③小学校の英語活動が、後の中学校の英語学習で生かされるための連携
(中学校1年生のハードルをいかにうまく乗り越えさせてやるか)
2.小学校の英語活動担当者から
これまでの英語活動を振り返ると、英語活動を行うことの負担は大きかった。「どんな活動が子ど もたちに必要なのか」という積極的な話し合いのもと、全力で取り組んできたが、学級担任が中心 になって英語活動を行うため、教材の準備が間に合わなかったり、ALTと担任との打ち合わせが充 分に行えず、授業が思い通りに進まなかったこともあった。今年度は、カリキュラムも完成し、月 別の見通しを持って取り組むことができるようになった。また、「新学習システム」の担当が中心と なって英語活動に取り組んでいるが、教材の準備、授業の計画やALTとの打ち合わせは随分しや すくなった。子どもたちも英語に対しての気後れがなくなり、授業以外の時間にも英語を話てみよ うする姿が見られるようになった。3小学校でそれぞれで英語活動を体験した児童が校区の中学校 へ進み、一緒に学習するので、3小学校の足並みをそろえることが第一の課題である。また、小学 校を卒業する時、どのような表現や内容、どういった学習姿勢を身につけておくべきなのか、小・ 中学校の9年間を見とおした取り組みが必要である。高学年においては「なぜ、英語が必要なのか」 という英語活動そのものに対する疑問が児童の中にもでている。目的意識をしっかりと持たせ、オ ーラルによる表現ばかりでなく、文字を扱った書かせる活動も必要になってくると感じる。しかし、 子ども達の中にコミュニケーションをしようとする態度と姿勢を育てなければ、この活動そのもの が疑問視されるのではないだろうか。 さらに、今後の英語活動において、「評価」をどうするのか、 今、行っている活動が、中学校で「どのように生かされる」か、を考慮して実施していかなければ ならないと切実に思う。
3.中学校英語担当から
①異なる小学校での英語活動の体験
校区には、B、C、Dの三つの小学校がある。現中学2・3年生(2005年度入学)は、B小 学校卒業生だけが、小学4・5年生より英語活動を経験している。また、現中学1年生(200 6年度入学)では、B小学校卒業生が小学3年生より、C及びD小学校卒業生は小学6年生で 英語活動を経験している。このような異なる英語活動の体験生徒が本中学校には混在している。
②学習調査の結果より
・塾へ通う生徒の増加(ここ2年間だけでも50%から54%、4ポイントの上昇)。
・入学時点ですでに学力差が現れている。
・英語活動を経験した生徒は、入学直後においては、「理解の能力(特に聞く力)」や「知識・理解」 にやや優位性が認められたが、早い段階(1学期の終わり頃までに)で、意欲を急激に失ってい る生徒がいる。
・書くことが年々苦手になっており、活字体のaやgを書くような癖がついてしまっている。
・ローマ字の学習が年々不足しているように思われる。
小学校外国語活動(仮称)実施に向けてのへの6つの提案
-------「ある市の英語活動研究部会」からの報告----
1.『英語活動研究部会』の取り組み
2006年度より、校区の「小学校英語活動研究部会」を立ち上げ、会合を持ち、情報交換や調査活 動を行ってきた。現在、校区で連携して取り組んでいることは、次の3点である。
①共通したカリキュラムの作成
②相互の授業参観と担当者による情報交換
③小学校の英語活動が、後の中学校の英語学習で生かされるための連携
(中学校1年生のハードルをいかにうまく乗り越えさせてやるか)
2.小学校の英語活動担当者から
これまでの英語活動を振り返ると、英語活動を行うことの負担は大きかった。「どんな活動が子ど もたちに必要なのか」という積極的な話し合いのもと、全力で取り組んできたが、学級担任が中心 になって英語活動を行うため、教材の準備が間に合わなかったり、ALTと担任との打ち合わせが充 分に行えず、授業が思い通りに進まなかったこともあった。今年度は、カリキュラムも完成し、月 別の見通しを持って取り組むことができるよ...