コンピュータおよびインターネットの発達の歴史と現状についてまとめ、今後のインターネットの展望について論ぜよ。

閲覧数6,605
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    「コンピュータおよびインターネットの発達の歴史と現状についてまとめ、今後のインターネットの展望について論ぜよ。」
    (1) コンピュータの歴史
    コンピュータ(電子計算機)は、決められたプログラムに従ってデータ処理を行う機械のことである。コンピュータの発達は、主要部品である「論理素子」の発展によるものであり,使われている論理素子の違いにより、4つの世代に分けて説明することができる。
    1946年,米国ペンシルバニア大学で、当時ラジオや通信機器に使われていた真空管を論理素子に使い,ENIACと名づけられた初めてのコンピュータが作られた。第1世代の幕開けである。40年代前半の大戦中に、大砲の弾道計算で温度・風向き・風速を変えた膨大な量の計算が必要になり,開発が始まったものである。軍事用として開発されたENIACであったが、その後、商業用として開発が進められることとなった。このENIACはとても巨大なもので、450㎡ものスペースを必要とした。
    1949年にベル研究所で、トランジスタを論理素子に使ったコンピュータが発明された。そして1958年、IBM7070が誕生し、第2世代が始まる。このトランジスタを論理素子に使ったコンピュータは、以前の真空管を用いたコンピュータに比べて小型化が実現し、性能は飛躍的に向上した。
    1960年代中頃から、トランジスタを多数組み合わせた小型高機能回路「IC(集積回路)」を論理素子に使ったコンピュータが登場し、第3世代と呼ばれる時代に入る。ICは、中に含まれる素子の数によって、LSI(大規模集積回路)、VLSI(超大規模集積回路)と呼ばれ、この時代に使われたのはLSIである。この時代には、高性能のコンピュータにネットワークを接続して、複数の端末から同時に利用できるようになった。
    そして、1980年代から第4世代に入る。論理素子にはVLSIが用いられ、第1世代のENIACの性能が電卓の大きさで実現できるようになった。今では当たり前のように人々の生活の中にあるパソコン(パーソナルコンピュータ)もこの頃に生まれ、コンピュータの利用者が、専門化から一般へと広まっていった。安価で手に入り、複雑な処理をすることができるパソコンは、一般の人々の生活へ急速に普及していった。
    (2) インターネットの歴史
    1961年、アメリカ合衆国ユタ州で3つの電話中継基地が爆破され、同時にアメリカの国防回線も一時的に完全停止した。この事件でアメリカ国防総省は従来の電話網ではいざという時にはまったく役に立たない事を危惧し、アメリカ空軍創設のRAND戦略研究所が核戦争にも耐えうる通信システムの研究を開始した。1964年には、電信システムからヒントを得、さらに情報をパケット(小包)化する事で、いくつかの中継所が遮断されても情報を迂回させ目的地まで伝達されるシステムが考案された。そして1969年、UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)に現在のルータの元祖であるIMP(Interface Message Processor)の一号機が設置される。そしてスタンフォード大学、カリフォルニア大学サンタバーバラ校にIMPをそれぞれ設置し、同年12月にはユタ大学が回線に接続された。
    ここに、24時間回線を常時繋げたままにしておくコンピュータ・ネットワークが誕生した。ARPA(国防総省高等研究計画局)のラリー・ロバーツが指揮するこのプロジェクトは、ARPANETと名づけられインターネットの起源となった。
    1970年代から1980年代にかけて、回線の整備や接続が進められ、199

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「コンピュータおよびインターネットの発達の歴史と現状についてまとめ、今後のインターネットの展望について論ぜよ。」
    (1) コンピュータの歴史
    コンピュータ(電子計算機)は、決められたプログラムに従ってデータ処理を行う機械のことである。コンピュータの発達は、主要部品である「論理素子」の発展によるものであり,使われている論理素子の違いにより、4つの世代に分けて説明することができる。
    1946年,米国ペンシルバニア大学で、当時ラジオや通信機器に使われていた真空管を論理素子に使い,ENIACと名づけられた初めてのコンピュータが作られた。第1世代の幕開けである。40年代前半の大戦中に、大砲の弾道計算で温度・風向き・風速を変えた膨大な量の計算が必要になり,開発が始まったものである。軍事用として開発されたENIACであったが、その後、商業用として開発が進められることとなった。このENIACはとても巨大なもので、450㎡ものスペースを必要とした。
    1949年にベル研究所で、トランジスタを論理素子に使ったコンピュータが発明された。そして1958年、IBM7070が誕生し、第2世代が始まる。このトランジス...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。