芸術史概論:古代と中世の美術比較論

閲覧数2,154
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ピエタ」を選んだ。「瀕死のガリア人」は紀元前200年の少し前に、侵入者ガリア人に対する戦勝を記念してペルガモンで造られた青銅製の像である。ここに載せた図76は、ローマ時代にそれを大理石で模刻したものである。この像の容貌や乱れた剛毛には人種的な特徴が注意深く表現されている。首に巻いた首飾りもケルト族のもう一つの特徴である。さらに、この像には英雄的裸体表現が見られ、ガリア人の苦痛が写実的に表現され、かなりの威厳とパトスを保っている。このように、彫刻として表現されていることからも、ガリア人は取るに足りぬ敵とみなられてはいなかったことがわかる。また、ここでは死への過程が、きわめて具体的に肉体に表現され...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。