関氏は自分の講演会で、人々に、まず話し始めに、中国のある地名に行ったことがあるか尋ねる。すると3〜5人の人しか手をあげない。関先生はそこで「今ごろ中国を見ないでよくやっていけますね。」と脅す。それ位、現場の中国は、日本人が思っている以上に発展している。この本を読むと、中国の産業の現状やハイテクの様子が良く分かる。それと中国でも大学が中心となり、起業化が進んでいるようで、まるで、シリコンバレーのように元気である様子が描かれている。中国は遅れているというのは、日本人の願望であり、どうしてもそのようにみてしまうところがあると関先生は指摘している。もうすぐ、中国は安い労働力でなく、ハイテクの国に変身し、それにたよっていた日本の企業は大きな問題をかかえることになる。中国は大学自身が変化して、競争的になっているからだ。関先生はこの本でこれらの単語を列挙する。世界最大の家電、OA機器供給拠点、珠江デルタ地域。未曾有の大都市へと急激に発展する上海。ハイテク産業、重化学工業が集積する内陸部。これらの単語は、私達が想像する、発展途上の中国と関係はない。溢れかえっている人口の処理を戸籍制度や単位で行い、私達が知らない間に数多くの経済特区を作りあげた。地域によってその特色に応じた様々な企業経営モデルがあり、もちろん日本やアメリカなどの海外の企業も参入して大きな市場をつくりあげている。
『「現場」学者中国を行く』を読んで
1、あらすじ
関氏は自分の講演会で、人々に、まず話し始めに、中国のある地名に行ったことがあるか尋ねる。すると3~5人の人しか手をあげない。関先生はそこで「今ごろ中国を見ないでよくやっていけますね。」と脅す。それ位、現場の中国は、日本人が思っている以上に発展している。この本を読むと、中国の産業の現状やハイテクの様子が良く分かる。それと中国でも大学が中心となり、起業化が進んでいるようで、まるで、シリコンバレーのように元気である様子が描かれている。中国は遅れているというのは、日本人の願望であり、どうしてもそのようにみてしまうところがあると関先生は指摘している。もうすぐ、中国は安い労働力でなく、ハイテクの国に変身し、それにたよっていた日本の企業は大きな問題をかかえることになる。中国は大学自身が変化して、競争的になっているからだ。関先生はこの本でこれらの単語を列挙する。世界最大の家電、OA機器供給拠点、珠江デルタ地域。未曾有の大都市へと急激に発展する上海。ハイテク産業、重化学工業が集積する内陸部。これらの単語は、私達が想像する、発展途上の中国と関係はない。溢...