2001年に誕生した小泉内閣は「構造改革無くして景気回復なし」をスローガンに様々な改革に着手した。その構造改革の内容をサッチャーやレーガンのものと比較しながらまとめたい。
サッチャー就任時イギリスは、低成長、インフレ、国際競争力が弱いなどイギリス病と言われていた。改革の内容は①インフレ抑制②サプライサイドの強化、赤字炭坑の閉山や代替エネルギーの輸入を実施。③職業訓練④電話会社やガス会社、空港、水道事業などの各種国有企業の民営化⑤減税。就任前の最高税率83%を40%まで下げた。サッチャリズムは、消費者物価を下げ、ストライキをなくし、企業間の競争を高め生産性を向上したことなどおおむね評価に値し、1...