日本語・英語の音韻構造

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    資料紹介

    日本語の音声面での大きな特徴はモーラ(mora)言語であることだ。日本語と英語などの言語とでは単語を文節する単位が違う。英語は音節(syllable)言語であり、moraとは音節よりさらに小さな音声群の単位である。syllable、moraのそれぞれについて詳しくみていく。

     syllableとmoraの違いは、例えば単語の“London”がsyllableで数える[Lon-don] と2つに区切られるのに対し、moraで数えると /Lo/ - /n/ - /do/ - /n/の4つに区切られることである。
     子供の遊びで、じゃんけんをしてチョキで勝つと「チョコレート」、パーで勝つと「パイナップル」、グーで勝つと「グリコのおまけ」などと言いながら、一歩ずつ歩いていくものがある。「チョ・コ・レー・ト」と数え4歩進む者がいれば、「チョ・コ・レ・エ・ト」と数え5歩進む者、できるだけ多く進みたいので、「チ・ヨ・コ・レ・エ・ト」と数え6歩進む者すらいる。では、どれが正しいのか検証してみる。チョコレート (chocolate) は、まず syllable で数えると [cho-co-la-te] の4つに区切られるが、日本語の mora ではどうであろう。まずローマ字に直すと、[tyokoreeto]となり、mora で数えると/tyo/ - /ko/ - /re/ - /e/ - /to / の五拍になる。つまり5歩進むのが正しいという事である。

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    音韻構造
     元々ある語が短縮されて、省略語は生まれる。つまり音が変化するわけである。そこで、省略される時のルールを考察していくために必要であろう音韻構造をみていく。
     日本語の音声面での大きな特徴はモーラ(mora)言語であることだ。日本語と英語などの言語とでは単語を文節する単位が違う。英語は音節(syllable)言語であり、moraとは音節よりさらに小さな音声群の単位である。syllable、moraのそれぞれについて詳しくみていく。
    syllable structure
     syllable structure は、母音を子音が取り巻く形で作られ、onset(頭子音)、nucleus(音節核)、coda(尾子音)の3つの要素にわけられる。onsetは母音の前にくる子音で 、nucleusは音節の中心になる母音、codaは母音の後ろにくる子音である。nucleusはsyllableに無くてはならない一方、onset、codaは付属的なもので、必須ではない。母音のnucleusを中心としたまとまりである音節を単位として分節する。図解すると(1)のようになる。
     (1)         ...

    コメント5件

    0326hs 購入
    短くてびっくりした。
    2005/11/22 18:18 (19年1ヶ月前)

    changdan214 購入
    いい論文だ
    2006/01/10 14:01 (18年11ヶ月前)

    sakukobukoro 購入
    もっと内容のあるものかと思ったのですが・・
    treeを使って説明している部分があり、ぱっと目を引いた感じがしました。
    2006/02/22 10:14 (18年10ヶ月前)

    e19840827 購入
    価格がよい
    2006/06/29 23:34 (18年6ヶ月前)

    aiueokakiku 購入
    yoiyo
    2007/10/18 19:18 (17年2ヶ月前)

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