睡眠とからだのリズム

閲覧数2,753
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    はじめに
     人間のからだは、寝てその日の精神的な疲れや、肉体的な疲れを回復する。一般に理想的な睡眠の長さは、一日6~8時間くらいだといわれているが、人によって必要な睡眠時間は違う。3時間で足りる人もいるのである。したがって、より良い睡眠で、重要なのは、毎日決まった時間に起きて毎日決まった時間に寝る、といった規則正しいリズムを保つことである。
    しかしながら、自分自身の日々の生活を考えてみると、基本的には平日は早起きをするが、休みの日にはいつまでも寝ているということが多いし、時には、徹夜をして一睡もしない日さえある。毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るといった生活を全くしていないのである。睡眠は、健康を大きく左右している。眠るべきときに寝つきが悪いし、朝なかなか目覚めることができない、朝に前日の疲れがまだ残っているといった悩みは、普段からずっと抱えてきたものであった。
    これは、私個人だけの問題ではないと思われる。現代の日本人の多くが持っているものなのではないか。
    現代人の生活リズム
     現代人は、深夜の残業や夜更かしで睡眠時間が少ないという人がたいへん多い。加えて、普段、深夜に働き朝に帰宅して寝るといったスタイルの職業の人々もいる。現代社会においては、睡眠は軽視されているように思える。
    ふだん規則正しい生活習慣で、一日だけ夜更かしをしたというのなら、生活リズムにはさほど影響は無く、すぐにまた規則正しい生活に戻ることが出来る。しかし、毎日夜更かしをし、朝と夜が逆転した生活を繰り返すと、生活リズムは乱れ、健康に様々な影響が出てくるのである。
    現代の日本は、24時間型の生活環境である。つまり、24時間常に、買い物は出来るし、ファミリーレストランは営業しているし、テレビ番組も放送している。そのような生活習慣のために、本来の人間の生活リズムを現代人が実現できていなく、睡眠について悩む原因になっているのではないかと思われる。
    寝不足の悪影響
     このように、充分な睡眠をとらないことや、夜更かしをして昼以降に起きることは、健康にどのような影響を与えるのであろうか。
     まず、人間は、朝日を浴びることや職場に出かけることでセットし、一日24時間というリズムを作っている。この整った生活リズムは、体温や脈などを調整しているのである。体温によって人間の睡眠と覚醒の周期は繰り返されていて、この周期のリズムが乱れることによって、熟睡できないといった障害が出てくるのである。
     そして、朝型の人間と夜型の人間とでは、日中の体温が上がる速度が異なり、朝型の人間に比べ、夜型の人間の方は、活動的になるまでに時間がかかることになる。体温のリズムと活動のリズムはほぼ並行していると言われており、朝型の人間はより早く一日をスタートすることができるのである。規則正しい生活を送るほうが、一日を効率よく過ごせることになる。
     さらに、十分な睡眠をとっていないと、昼間に眠気をひきおこす。仕事や勉強に集中できなくなり、居眠りの原因になってしまうのである。居眠りはまた、交通事故の大きな原因の一つともなっている。
     睡眠は、人間の健康な生活において重要である。生活リズムの乱れは、心臓病、脳卒中、高血圧などの生活習慣病になる確率も高くさせるのである。
    十分な睡眠をとるために
     乱れてしまった生活リズムを規則正しく戻すのは困難である。だが、より良く目覚めるために、一日を効率的に活動するには、規則的な睡眠が不可欠である。では、どうすれば夜リラックスして早く眠れ、朝目覚めよく起きることができるのであろうか。
     まず、寝ると

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    はじめに
     人間のからだは、寝てその日の精神的な疲れや、肉体的な疲れを回復する。一般に理想的な睡眠の長さは、一日6~8時間くらいだといわれているが、人によって必要な睡眠時間は違う。3時間で足りる人もいるのである。したがって、より良い睡眠で、重要なのは、毎日決まった時間に起きて毎日決まった時間に寝る、といった規則正しいリズムを保つことである。
    しかしながら、自分自身の日々の生活を考えてみると、基本的には平日は早起きをするが、休みの日にはいつまでも寝ているということが多いし、時には、徹夜をして一睡もしない日さえある。毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るといった生活を全くしていないのである。睡眠は、健康を大きく左右している。眠るべきときに寝つきが悪いし、朝なかなか目覚めることができない、朝に前日の疲れがまだ残っているといった悩みは、普段からずっと抱えてきたものであった。
    これは、私個人だけの問題ではないと思われる。現代の日本人の多くが持っているものなのではないか。
    現代人の生活リズム
     現代人は、深夜の残業や夜更かしで睡眠時間が少ないという人がたいへん多い。加えて、普段、深夜に働き朝に帰宅して...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。