平成10年より教職を志す学生に介護等体験が課されている。教職は小中学校の教室内で、介護職は養護学校や福祉施設等で働く仕事であり、仕事内容もそれぞれ異なっている。一見何の共通性もないように思われるが、なぜ教職の道に介護等体験が必要なのであろうか。
平成10年より教職を志す学生に介護等体験が課されている。教職は小中学校の教室内で、介護職は養護学校や福祉施設等で働く仕事であり、仕事内容もそれぞれ異なっている。一見何の共通性もないように思われるが、なぜ教職の道に介護等体験が必要なのであろうか。
その理由は現代の学校の状況にあると言えよう。近年学校では学級崩壊が問題視されている。いじめや不登校の問題もある。学ぶ楽しさを知らないまま社会に出てしまう子ども達も急増している。このような状況を打開するために、その原因であったと考えられる画一的な暗記中心で成績重視の教育方針を見直し、これからは「生きる力」を育む「ゆとり教育」の中で子ども達を育てていく必要...