アロマセラピーとは?
アロマセラピーとは、ハーブ(薬用植物)、花、果実、葉、小枝、樹皮、根、種などから抽出した100%天然のエッセンシャルオイルによって美容そして心や身体の健康に役立てようという芳香療法のことをいいます。
この植物の香りやエッセンスの起源はエジプトと考えられており、今からおよそ4000年前、宗教儀式で炊く薫香、ミイラを作るときの防腐剤、病気の治療や予防、化粧などに使われていたと伝えられています。その後もさまざまな国で様々な方法により薬草療法は行われてきましたが、現在にいたる「アロマセラピー」という言葉を生み出したのは、フランスの科学者ガット・フォセです。1937年に「アロマセラピー」という彼の著書が出版されました。その本には、研究中にやけどを負った手をラベンダーのエッセンシャルオイルに浸してなおしたことなども著されており、植物の持っている芳香成分のすばらしさを世に訴えています。
どうやって効くの?
エッセンシャルオイルは、アロマポットなどを使った芳香浴をはじめ、蒸気吸入、スプレー、入浴、湿布、マッサージなど幅広い用途があります。これらの効果には、間接的に香りを鼻から吸入して脳に働きかけるものとマッサージや入浴を介して皮膚から吸収させ、直接的に作用させるものがあります。
香りの分子は嗅細胞で電気信号に変換され、嗅神経から大脳へと伝わり、海馬、視床下部の脳下垂体へと伝達されます。自律神経、内分泌系、免疫系の大切なシステムを司る脳下垂体に香りのメッセージが届くと、それぞれの香りに対応した生理活性物質が分泌されます。
また、植物油(ホホバ油、小麦胚芽油など)で希釈したエッセンシャルオイルは、マッサージによって皮膚表面から、毛穴や汗腺、角質細胞を経て皮膚の深部にあたる真皮へと浸透します。やがて毛細血管やリンパ管になどの循環器に乗り、有効成分が身体のすみずみまでゆきわたります。
★心身症への有効性
心配事で眠れなかったり、ストレスでイライラしたりする不安定な心の状態によって、身体にあらわれる病気を心身症と呼んでいますが、最も多い例としては、不眠症、高血圧、気管支喘息、胃潰瘍などがあげられると思います。この場合、症状を治療することと同時に、その根本的な原因である心の状態を癒すことも大切です。
例えば、胃潰瘍の場合を例にあげましょう。
ストレスが脳に伝わると戦闘状態に入るように指令する物質が放出され、胃の動脈は収縮されます。血流が低下し、酸素や栄養素の供給が乏しくなり弱まった胃の粘膜は、さらに盛んに分泌される消化酵素によって攻撃を受け、潰瘍ができてしまいます。
この場合アロマセラピーが有効である理由は、神経系を鎮静する生理活性物質セロトニンを分泌させる効果のある香り(ラベンダーなど)をかぐことにより心身をリラックスできること。また、それにより胃の血流が回復されることです。
★成人病への有効性
鉄のさびや油の黒ずみなどは酸化による現象ですが、私たちの身体の中でも似たようなことが起こっています。この酸化こそが老化の本質です。血液が酸化すると動脈硬化など成人病の一連の症状が起こり、また脳が酸化すればボケ症状が起こるといった深刻な病状が現れてきます。
数百種類もあるハーブには共通の有効成分として、これらの酸化を防ぐ作用があるのです。そのため、ハーブの香りを生活に取り入れたり、活性酸素を除去する酵素SOD(活性酸素除去酵素)がたくさん含まれているハーブティなどを毎日飲むことは、老化防止、成人病予防に有効です。
★生理作用
植物界には、森林の中の1本の木
アロマセラピーとは?
アロマセラピーとは、ハーブ(薬用植物)、花、果実、葉、小枝、樹皮、根、種などから抽出した100%天然のエッセンシャルオイルによって美容そして心や身体の健康に役立てようという芳香療法のことをいいます。
この植物の香りやエッセンスの起源はエジプトと考えられており、今からおよそ4000年前、宗教儀式で炊く薫香、ミイラを作るときの防腐剤、病気の治療や予防、化粧などに使われていたと伝えられています。その後もさまざまな国で様々な方法により薬草療法は行われてきましたが、現在にいたる「アロマセラピー」という言葉を生み出したのは、フランスの科学者ガット・フォセです。1937年に「アロマセラピー」という彼の著書が出版されました。その本には、研究中にやけどを負った手をラベンダーのエッセンシャルオイルに浸してなおしたことなども著されており、植物の持っている芳香成分のすばらしさを世に訴えています。
どうやって効くの?
エッセンシャルオイルは、アロマポットなどを使った芳香浴をはじめ、蒸気吸入、スプレー、入浴、湿布、マッサージなど幅広い用途があります。これらの効果には、間接的に香りを鼻から吸入して脳に働きかけるものとマッサージや入浴を介して皮膚から吸収させ、直接的に作用させるものがあります。
香りの分子は嗅細胞で電気信号に変換され、嗅神経から大脳へと伝わり、海馬、視床下部の脳下垂体へと伝達されます。自律神経、内分泌系、免疫系の大切なシステムを司る脳下垂体に香りのメッセージが届くと、それぞれの香りに対応した生理活性物質が分泌されます。
また、植物油(ホホバ油、小麦胚芽油など)で希釈したエッセンシャルオイルは、マッサージによって皮膚表面から、毛穴や汗腺、角質細胞を経て皮膚の深部にあたる真皮へと浸透します。やがて毛細血管やリンパ管になどの循環器に乗り、有効成分が身体のすみずみまでゆきわたります。
★心身症への有効性
心配事で眠れなかったり、ストレスでイライラしたりする不安定な心の状態によって、身体にあらわれる病気を心身症と呼んでいますが、最も多い例としては、不眠症、高血圧、気管支喘息、胃潰瘍などがあげられると思います。この場合、症状を治療することと同時に、その根本的な原因である心の状態を癒すことも大切です。
例えば、胃潰瘍の場合を例にあげましょう。
ストレスが脳に伝わると戦闘状態に入るように指令する物質が放出され、胃の動脈は収縮されます。血流が低下し、酸素や栄養素の供給が乏しくなり弱まった胃の粘膜は、さらに盛んに分泌される消化酵素によって攻撃を受け、潰瘍ができてしまいます。
この場合アロマセラピーが有効である理由は、神経系を鎮静する生理活性物質セロトニンを分泌させる効果のある香り(ラベンダーなど)をかぐことにより心身をリラックスできること。また、それにより胃の血流が回復されることです。
★成人病への有効性
鉄のさびや油の黒ずみなどは酸化による現象ですが、私たちの身体の中でも似たようなことが起こっています。この酸化こそが老化の本質です。血液が酸化すると動脈硬化など成人病の一連の症状が起こり、また脳が酸化すればボケ症状が起こるといった深刻な病状が現れてきます。
数百種類もあるハーブには共通の有効成分として、これらの酸化を防ぐ作用があるのです。そのため、ハーブの香りを生活に取り入れたり、活性酸素を除去する酵素SOD(活性酸素除去酵素)がたくさん含まれているハーブティなどを毎日飲むことは、老化防止、成人病予防に有効です。
★生理作用
植物界には、森林の中の1本の木に害虫がつくと、その木がある種の香り物質を出して警告を発し、それを感知したほかの木は防御体制をとるといった現象が見られるそうです。このように香りは重要な情報の伝達物質となります。エッセンシャルオイルの香りが鼻から脳下垂体に伝わると、自律神経系、内分泌系、免疫系の各システムに生理活性物質が伝達されます。例えば、旅先で枕が変わると眠れないという場合などは、いつもと違う匂いにより自立神経に不調和が起きているケースがあります。このように香りは私たちの生理に対して直接的に働きかけています。
★心理作用
香りは脳の中で記憶を司る海馬というところに伝達されます。この時、まわりの光景や状況、感情などが結びつき脳にしっかり記憶されると、再びこの匂いをかぐことで、結びついていた感情などがフィードバックされます。このためイメージからくる心理作用がかなり影響されるので、有効成分のみならず自分の好みの香りを選ぶことはとても重要です。
★抗菌作用
植物は病原微生物から身を守るため、自ら抗菌物質を出す能力を授かっています。エッセンシャルオイルの持つ強力な抗菌力は、空気中に漂う香りの分子により、ブドウ球菌、サルモネラ菌といった細菌からカンジタなどの真菌まで、その発育を阻止することができます。またインフルエンザウイルスなどのウイルスに対しても抗ウイルス作用があるといわれています。
精油(エッセンシャルオイル)の選び方
雑貨店などで売られている合成の香料を使ったポプリオイルやアルコールで薄められているポプリエッセンスなどはアロマセラピーには使用できません。(アロマセラピーで使う精油は100%純粋な天然品であるという条件を満たしていなければなりません。)合成などの精油を使えば、効果がないどころか、かえって肌を傷めるだけなので、選ぶときには注意が必要です。次の3点は最低限チェックをしてください。
①100%「ピュア&ナチュラル」であること。
②光で変質しないような褐色のガラスびんを使用しているもの。
③原材料によって値段が異なるのが普通ですが、量が同じで均一価格のもの、他のブランドと比較して極端に値段が安いものは注意。(日本での価格の目安は、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系エッセンシャルオイルが10mlで1500円~2500円、ローズ、ジャスミン、ネロリなどのフローラル系は3mlでも最低5000円以上します。)
資料提供先→ http://www.f7.dion.ne.jp/~sabtle-e/aroma.htm