性同一性障害について

閲覧数2,472
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    性同一性障害について
    私は、教育心理学の授業で一番興味を引かれたのは性同一性障害の内容である。これは、自分が身体的、社会的にどちらの性別であるかを認識していながら、精神的には自分自身の身体的、社会的な性別に違和感を抱き、または反対の性別に属していると感じ、それにより強い精神的な葛藤をおぼえ、身体的及び社会的な性別や性役割を精神の性に合わせようとする、精神の性別と生まれ育てられてきた性別との間に生ずる適応の障害というものである。つまり、生物学的には男(女)とされている人が精神的には女(男)であると言うことである。
    では、この障害の原因はなんなのか?調べたところ次のようなことが分かった、「少し前までは、生まれてから3~5才位までの間に精神の性別は獲得されるものでその時に性別の正しい獲得ができなかったのではないかという説と、動物実験などから脳の性別の分化は胎児期に起こり何らかの原因(母体へのストレスやある種の薬物など)が、それを妨げたのではないかという説の2つがあった。しかし、生まれつきに曖昧な性別になってしまうある種の病気の人達の研究や、子供の時に事故でペニスを失ったため、女性として育てられたが上手く適応できなかった人の例から、近年では、前者の説は少々不利になっている。そして、最近の研究で脳の性差が少しずつ解明されてきており、胎児期の障害ではないかという後者の説が有利になってきている。以上の理由から現在は、胎児期、および生後1才半位までの間での性別獲得の時点で何らかの障害が起こったのであろうと考えられている。このことは性同一性障害が本人の意志の介在する前に原因があって起こることを示し、また、その原因が不明な点から親の責任ともいえない。」ということであった。これは、授業内のフロイトの説にあった発達の早い段階で確立されるというのが理解できる。
    そこでわたしは、一つ疑問に思った。この障害と同性愛は一緒なのではないかと。最初聞いた時はそう考えたが、それはだいぶ違うようだ。なぜなら、同性愛というのは、自分の性別には違和感がなく、恋愛の対象が同性に向くことであるからだ。すなわち、恋愛の対象となる性別の問題である。それに対し、性同一性障害は自分の身体はどちらの性別に属しているかをわかっているのに、心ではその性別であることに不快感や嫌悪感を抱く、性別の自己認識の問題ということ。つまり、同性愛と性同一性障害とでは次元の違う問題である。性同一性障害では男性(女性)から女性(男性)になりたいのだが、女性(男性)が恋愛の対象であるというような、性同一性障害であり、かつ同性愛でもあるといったこともあるということだ。だいぶ、性同一性障害のことを勘違いしていたようだ。ただ、このような勘違いは一般の人にとっては普通だと思う。むしろおかまとか、ニューハーフなどの人たちのことも性同一性障害と思っているはずだ。たしかに、それを持った人もいるはずだがそういう言葉は広い意味で使われているのであまり勘違いしないほうがいいと私は思う。
    また治療法についても調べてみたところ次のことが分かった、「性同一性障害を治すと言うことは、身体の性別に精神の性別を合わせるというものと、精神の性別に身体の性別を合わせるというものの2通りの方法が考えられる。
    過去には、同性愛の人や性同一性障害を性欲の異常と考え世界的に多くの治療が行われた時期がありました。例えば、同性のポルノ写真を見せ、興奮をしたら電気ショックを与えたり、興奮するタイミングを見計らって吐き気を催す薬を飲ませるといった嫌悪療法。男性ホルモンの働きを防

    タグ

    性同一障害

    代表キーワード

    性同一障害

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    性同一性障害について
    私は、教育心理学の授業で一番興味を引かれたのは性同一性障害の内容である。これは、自分が身体的、社会的にどちらの性別であるかを認識していながら、精神的には自分自身の身体的、社会的な性別に違和感を抱き、または反対の性別に属していると感じ、それにより強い精神的な葛藤をおぼえ、身体的及び社会的な性別や性役割を精神の性に合わせようとする、精神の性別と生まれ育てられてきた性別との間に生ずる適応の障害というものである。つまり、生物学的には男(女)とされている人が精神的には女(男)であると言うことである。
    では、この障害の原因はなんなのか?調べたところ次のようなことが分かった、「少し前までは、生まれてから3~5才位までの間に精神の性別は獲得されるものでその時に性別の正しい獲得ができなかったのではないかという説と、動物実験などから脳の性別の分化は胎児期に起こり何らかの原因(母体へのストレスやある種の薬物など)が、それを妨げたのではないかという説の2つがあった。しかし、生まれつきに曖昧な性別になってしまうある種の病気の人達の研究や、子供の時に事故でペニスを失ったため、女性として育てら...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。