そもそも発達という言葉にはよりよい状態へと適応していくという、前向きな変化の意味がある。人間は生まれたときから時間に沿って生きている。そしてそれは逆戻りすることはできない。一生、進み続けているわけである。発達心理学では特にこのことを「エイジング aging」というが、それはただ単に年齢が増えるというだけではなくて、身体的変化だったり、心理的な変化も絡んでくるのだ。
発達段階の特徴を詳しく見てみよう。
1.出生から歩行がだいたい出来るまでの期間である乳児期には、人間は自立生活能力の点で極めて無力であり、親の身体保護・養育・世話に依存している。一方で、乳児期の終期には1人で歩きはじめたり、言語を覚えたりという特殊な発達をする。そして、人間関係の基礎となる愛着を形成する大切な時期でもある。生後まもなくは、モロー反射・口唇反射・把握反射などの反射が主な行動である。乳児期の終わりと次の幼児期の始まりを区別する時期をはっきり断定することは出来ないが、離乳・初語・歩行の3つがポイントである。歩行学習はこの時期最も重要な課題の1つだと考えられる。
2.離乳の完了、言語・歩行の開始を始まりとし、歩行運動などが一応だけれど、自由になる頃までの期間である幼児期は、1歳〜5、6歳まである。子どもは実際、笑っているかと思うと突然泣き出し、怒っているかと思うと笑ったりと、常に不安定である。友達とけんかをしてしまった時、相手をたたいたりけったりといった行動が変化し、言葉でののしるといったように、情緒の表現は、身体的から言語的へ切り替わる。また、服を着たり靴をはいたり自分で自分のことが出来るようになり、集団の中で、自分の欲求をコントロールすることが出来る。
児童・生徒の発達の指標
そもそも発達という言葉にはよりよい状態へと適応していくという、前向きな変化の意味がある。人間は生まれたときから時間に沿って生きている。そしてそれは逆戻りすることはできない。一生、進み続けているわけである。発達心理学では特にこのことを「エイジング aging」というが、それはただ単に年齢が増えるというだけではなくて、身体的変化だったり、心理的な変化も絡んでくるのだ。
発達段階の特徴を詳しく見てみよう。
出生から歩行がだいたい出来るまでの期間である乳児期には、人間は自立生活能力の点で極めて無力であり、親の身体保護・養育・世話に依存している。一方で、乳児期の終期には1人で歩きはじめたり、言語を覚えたりという特殊な発達をする。そして、人間関係の基礎となる愛着を形成する大切な時期でもある。生後まもなくは、モロー反射・口唇反射・把握反射などの反射が主な行動である。乳児期の終わりと次の幼児期の始まりを区別する時期をはっきり断定することは出来ないが、離乳・初語・歩行の3つがポイントである。歩行学習はこの時期最も重要な課題の1つだと考えられる。
離乳の完了、言語・歩行の開始を...