公共図書館における子どもの読書活動

閲覧数3,184
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    公共図書館における子どもの読書活動
                   
    □乳幼児サービスについて
    ▼乳幼児サービスの重要性
    今日、乳幼児は明確なサービス対象として捉えられるようになっている。人生の中で非常に短い幼児期が、読書にとってどんなに重要な時期かがわかっていることを考えれば、その前段階にある乳幼児を加えてサービスすることが、児童サービスにおいて効果的な成果を生むことは目に見えて明らかである。
    引用文献
    「児童サービス論」 東京書籍 
    1998年 辰巳義之 編著 p.36-37,
    ▼乳幼児サービスの目的
    ・子どもは「読む読書」より早く「聞く読書」によって本と出会うため、本を子どもに語りかける一つの道具として使いながら、読書生活の土台を作る。
    ・生活圏が広がっていくにつれて増える様々な経験と、(本の中の)空想の世界を同調させることで、言葉を育てる手助けとする。
    ▼乳幼児サービスに求められる役割
    ・幼稚園や保育園で出張お話会を行なったりすることで、子どもが絵本に触れる機会を広げたり、図書館員との関わりを深めて、本や図書館を身近に感じられるようにする。(直接的な読書指導)
    ・文字の読めない乳幼児は絵が語る世界で遊び、楽しむので、言葉(聞く言葉)や絵を見てわかるおもしろさで本を選べるよう、保護者に対して指導する。(間接的な読書指導)
    参照文献
    新・図書館学シリーズ「改訂・児童サービス論」 樹村房 
    2005年 中多泰子 汐崎順子 宍戸寛 共著 p.145―146
    「児童サービス論」 東京書籍 
    1998年 辰巳義之 編著 p.49-51,p.168-169
    □小学校時代のサービス
    ▼目的・理想
    ・ストーリー・テリングやブック・トークといった本の紹介による読書意欲の向上。
    ・読み聞かせやエプロン・シアターによる読書支援活動。
    ・フロア・ワークによる読みの深浅の把握,新しい視点への示唆。
    ・資料の充実と学校との連携による「調べ学習」への支援。
    ・朝の読書活動や学級文庫への支援としての団体貸し出し。
    ▼現状
    図書館内での読み聞かせはほとんどの図書館で行われており,法律の施行後その重要性が大きくなっているようだ。しかし,小学校へ出向いていっての読み聞かせなどの活動は,学校側に活動そのものを知られていないことなどからあまり普及していないようだ。
    また,図書館員の人材不足によりフロア・ワークができるような状態ではないところが多い。
    調べ学習や朝の読書活動の普及により団体貸し出しのシステムはかなり普及しているようだ。
    サンカクコンゴノホウシン
    図書館ボランティアによる学校での読み聞かせ活動などを普及させるために,図書館は情報のよりいっそうの発信を心がけるべきだろう。学校側との連携を密にして児童の学習活動の支援体制を作っていく必要がある。また,人材不足は相当深刻なものといえるので,専門的な能力を持った人材の確保とシステムの合理化が必要なのではないだろうか。
    参考文献
    教育出版 新訂小学校学級指導双書4 図書館の利用指導と読書指導 近藤政明
    全国SLA 小学校における読書指導の体系 千葉県周西小学校
    東洋館出版社 国語科読書指導・理論と方法の開拓 東京教育大学附属小学校初等教育研究会
    □ヤングアダルトへのサービス
    ▼ヤングアダルトサービスの目的
    ①一人ひとりの発達的・個人的要求に対して図書館や有する資源を総合的、且つ効果的に提供する。
    ②将来の有権者・納税者・生涯学習者・図書館利用支持者を養成する。(①は②に優先されるべき) ヤングアダルトサービスは、個々の興味も千差万別

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    公共図書館における子どもの読書活動
                   
    □乳幼児サービスについて
    ▼乳幼児サービスの重要性
    今日、乳幼児は明確なサービス対象として捉えられるようになっている。人生の中で非常に短い幼児期が、読書にとってどんなに重要な時期かがわかっていることを考えれば、その前段階にある乳幼児を加えてサービスすることが、児童サービスにおいて効果的な成果を生むことは目に見えて明らかである。
    引用文献
    「児童サービス論」 東京書籍 
    1998年 辰巳義之 編著 p.36-37,
    ▼乳幼児サービスの目的
    ・子どもは「読む読書」より早く「聞く読書」によって本と出会うため、本を子どもに語りかける一つの道具として使いながら、読書生活の土台を作る。
    ・生活圏が広がっていくにつれて増える様々な経験と、(本の中の)空想の世界を同調させることで、言葉を育てる手助けとする。
    ▼乳幼児サービスに求められる役割
    ・幼稚園や保育園で出張お話会を行なったりすることで、子どもが絵本に触れる機会を広げたり、図書館員との関わりを深めて、本や図書館を身近に感じられるようにする。(直接的な読書指導)
    ・文字の読めない乳...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。