人体いろいろなシステムや器官に含まれる約60兆の細胞が、その機能を効果的に発揮してからだ全体が生き残っていくためには、相対的に安定した状態が必要である。相対的に安定した状態を維持することをホメオスタシス(恒常性)という。これは、体内外の変化にも関わらず、体の内部環境が一定に維持することである。
体内の各構造は、細胞レベルから器官レベルに至るまで、複数のホメオスタシス機構を備えており、これが内部環境を正常な範囲に維持するのに役立っている。ホメオスタシスは、神経系と内分泌系の主に2つの調節機構により、支配されている。安定状態からの変化を感知すると、その変化を打ち消す能力のある器官向けて、神経系...