東京福祉大学の精神疾患とその治療のポイント1-3です。
科目名:精神疾患とその治療 科目コード:5210,5211,5212
参考にしていただければと思います。
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1.統合失調症について
統合失調症は、思考や知覚、感情の統合が障害される精神疾患であり、本人の現実認識や対人関係に深刻な影響を及ぼすものである。発病危険率は0.8%前後とされ、決して稀な疾患ではない。発病年齢は思春期後半から青年期にかけて多いため、学業や就労、人間関係の形成に影響を及ぼしやすく、早期発見と適切な対応が重要となる疾患である。
この疾患の経過は一般に前駆期・急性期・慢性期の3つの病期に分けられる。前駆期には、不眠や不安、集中力低下、対人関係の回避などの軽度で非特異的な変化が現れる。急性期になると、幻覚や妄想といった陽性症状が顕著となり、現実との区別が困難になるほか、思考のまとまりが失われる思考障害も見られる。さらに慢性期に移行すると、感情の平板化や意欲低下、社会的引きこもりなどの陰性症状が中心となり、長期的な社会機能の低下が問題となる。
統合失調症は症状の現れ方によっていくつかの病型に分類される。破瓜型は思考や感情のまとまりのなさが目立ち、若年での発症が多い。緊張型は昏迷や興奮など運動面の異常が特徴である。妄想型は比較的体系的な妄想や幻覚が中心で、人格の崩れが比較...