佛教大学通信 教育課程での【倫理学概論】合格レポートです。
設題 カントの『実践理性批判』について、「定言命法」の特質をまとめ、自分の意見を述べよ。
参考文献
石川文康(1995)『カント入門』ちくま新書
小笠原秀実(1974)『倫理学概論』佛教大学
黒崎政男(2000)『カント『純粋理性批判』入門』講談社選書メチエ
波多野精一、宮本和吉、篠田英雄訳(1979)『カント 実践理性批判』岩波文庫
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カントにおける定言命法の特質と人格の尊重:純粋実践理性の根本法則とその批判
1.はじめに
18世紀ドイツの哲学者イマヌエル・カントは、『実践理性批判』において「定言命法」を純粋実践理性の根本法則として提唱した。定言命法とは、いかなる条件にも依存せず「~すべし」と無条件に命じる道徳法則であり、カント倫理学の根本原理である。本稿ではまず、この定言命法の特質を明らかにし、それが「純粋実践理性の根本法則」としてどのように位置づけられているかを整理する。併せて、定言命法から導かれる「他者を目的として扱うべき」という倫理との関係について論じる。その後半では、定言命法をめぐる代表的な批判を紹介し、それら...