まず精神疾患とは、脳の働きの変化によって、感情、思考、行動などに苦痛や支障が生じている状態である。精神症状とは、個人の性格や一時的な気分の揺らぎではなく、脳内の神経伝達物質の不均衡や神経ネットワークの機能不全によって生じる。この症状は、患者本人が内面で感じる変化「主観的症状」、周囲が観察できる変化「客観的症状」、そして身体的な不調「身体的症状」の3つに分けてまとめることとする。
まず「主観的症状」とは、患者自身の内面で体験される苦痛や違和感の事である。これは、外からは見えにくいため、本人の言葉による訴えが唯一の情報源となる。感情面では深い悲しみや空虚感に苛まれる抑うつ気分、理由のない強い不安、...