慶應通信 哲学(A)評価合格レポートです。レポート作成の参考にしていただければ幸いです。丸写しは、ご自身を守るためにもお控えください。
20哲学
自由意志をめぐって生じる問題は、大きく4つに分類することができる。第1に因果関係、第2に決定論/非決定論、第3に両立主義、第4に二面現象論。自由意志について考える際、これら4つと自由意志との間で問題が生じる。下記、具体的に論じていきたい。
第1.因果関係と自由意志
自由意志とは、「ある行為を行う際に外的な要因を受けず、自然の因果的作用によっても規定されずに自ら自発的に行為すること」を言う。これに対し、「世界は因果的な連関をもつ出来事や状態の集まりである」ため、人間の行為も因果連関で成り立っているという「行為の因果関係」を主張し、個人の行為には、自由意志は介入していないという考えがある。行為が、「個人を取り巻く環境や遺伝子によって決定されるのであれば、そして個人の信念や欲求が外的要因(因果関係)によって引き起こされた結果」であれば、その行為は個人のコントロール外のことであるために自由意志は入っていない。このことを考えた際に、個人の責任に関して問題が生じる。例として、アドルフ・アイヒマン裁判を挙げる。第二次世界大戦時、ナチスドイツでユダヤ人虐殺(ホロコースト)の中枢的役割を...