佛教大学通信の学校教育課程論2024年度の合格リポート(80点)です。リポート作成の参考にしてください。
設題 中学校あるいは高等学校のいずれかの教育課程について、戦後からの変遷、基準、編成原理および今日的課題についてまとめてください。
1.はじめに
今回、高等学校の教育課程について、戦後からの変遷、基準、編成原理および今日的課題について論じていく。まず、教育課程の概要についてまとめ、「教育課程の『手引き』あるいは『基準』として示された」①(※注1)学習指導要領について改定時の社会情勢や教育・学力問題などを含めて論じていく。
2.教育課程とは何か
教育課程とは、英語の「カリキュラム」を原語とされ、「一定の課程を学生が修了したことを表す用語」②として用いられる。戦後、「教育改革の中で、教科学習に加え、教科外の様々な活動(学校行事や学級活動、生徒会活動、部活動など)が、学校での教育活動に加わった」①ことで、教育課程がカリキュラムの訳語となった。今日では教育計画は教育課程の概念の核をなしており、「その実施や評価までも含めた意味へと拡張して捉えようとする動きもある」①。1970年代には「学習経験の総体」として捉えられ、意図的・明示的に組織された教育計画である「顕在的カリキュラム」に対し、教育...