2024年度佛教大学通信課程 日本史概論の合格リポートになります。
議題「鎌倉幕府と執権政治について。」
※2025年度も同じ課題のレポートです。
無断転載は禁止されていますので、あくまでも参考程度になさってください。
佛教大学「日本史概論」リポート課題1
2024年10月10日作成
1. はじめに
本リポートは1192(建久3)年、征夷大将軍によって任命され成立した「鎌倉幕府」について、および、その後北条泰時の代になってから完成された「執権政治」について時系列で論じたものである。鎌倉幕府が成立した背景とその過程を振り返ることに始まり、この時代に起こっていた政治構造について深く考察する。
その後、鎌倉時代はこの時代の政治体系を象徴する執権政治の導入がされた。執権政治がどのような政治体系で、どのような目的で成されたのか、後半で深く考察しながら論じる。
鎌倉幕府と執権政治はその後、時間の流れとともに終わりを迎える。本リポートの最後には、なぜ鎌倉幕府が終わりを告げたのかについても触れ、リポート全体を通じて、鎌倉時代に起こった出来事及び政治体系を概説的に論じたものとなっている。
2. 鎌倉幕府の成立背景
本章では、鎌倉幕府の成立過程について説明するが、その前に鎌倉幕府の概略を述べる。鎌倉幕府とは、後述する源頼朝が創設した武士政権を指し、鎌倉(現:神奈川県鎌倉市)を拠点としていたため、この時代を鎌倉時代と呼ぶ...