民法総論に関する科目試験では、同じ問題を繰り返し出題する傾向があるので、出題されている問題を参考に類題を作成し、それに対する参考答案を作成してみました。
今後、他の類題を作成し、それに対する参考答案が完成したら更新する予定です。
【事例4】-時効に関する問題
Aは、Bに対して、100万円を貸し付けた。しかし、その後、Bは貸金債権の弁済をすることなく、AB間の契約で定めた弁済期が到来し、5年が経過した。
上記事実を前提として次の(1)~(3)について、Bは、Aによる本件貸金債権の履行請求を拒むことができるか。
(1)弁済期から5年が経過する前に、Bが弁済の猶予を求めていた場合。
(2)Aから請求がないまま弁済期から5年が経過した後に、Bがそのことを知りながら、弁済の猶予を求めていた場合。
(3)Aから請求がないまま弁済期から5年が経過した後に、Bがそのことを知らずに、弁済の猶予を求めていた場合。
出題:2023年度第Ⅲ回...