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東京福祉大学 心理学を活かしたキャリアデザイン 科目終了試験 4.自分のエゴグラムの結果について分析せよ。 5.ジョハリの窓について述べよ。 6.シャインの3つの問いについて述べよ。 |
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東京福祉大学の心理学を活かしたキャリアデザインの科目終了試験4-6です。
科目名:心理学を活かしたキャリアデザイン
科目コード:3640
参考にしていただければと思います。
自分のエゴグラムの結果について分析せよ。
自分自身の人間関係やコミュニケーションの傾向を知り、対人関係の問題を解消したり、トラブルを回避したりするための心理療法を交流分析と言い、人と関わるときの思考や感情、行動のクセや傾向を「自我状態」と定義し、診断することで自身の性格傾向を把握することができる。
交流分析は1950年代にアメリカの精神科医である、エリック・バーン氏により提唱された。彼は「人が抱える悩みの大半は人間関係によるものであり、人間関係が上手くいくことで悩みの多くは解消できる」と考え、交流分析を心理療法として確立した。そんな交流分析の基本理論の一つとして構造分析があり、人と関わるときの思考のクセを自我状態とし、P・A・Cの3種類のカテゴリーに分類している。PとはParentのことで、親と同じように考え、行動する部分を表し、AとはAdultのことで、現実に対応し冷静さがある「成人」の思考・感情・行動を表し、CとはChild思うまま自由にふるまったり、親の顔色を見て 素直になったり反抗したりする「子供」時代のような思考・感情・行動のことである。
この構造分析を応用した性格診断にエゴグラムというものがあり、質問に答えることで、自身の自我状態の高い部分と低い部分が把握でき、性格やコミュニケーションの傾向をつかめる。エコグラムは構造分析の自我状態をCP、NP、A、FC、ACの5つに細分化しどの尺度の得点が高いかを判定する。私がやってみた結果、CPが17点、NPが9点、Aが10点、FCが0点、ACが16点で、CPが最も高く、FCが最も低くなった。
CPが高いことから規律や規則を重んじていて、倫理的で道徳的、理想を追い求める傾向があるが、その一方で、自分の価値観を重視する傾向にあり、強い固定観念を持って、それを疑わないため、自分と異なる考え方や行動を示す他者に対して厳しいこともある。またACが高くFCが低いことから他者や環境に対して順応しようとして他者との衝突をなるべく避けようとするが、自分の感情や欲求を抑え込み、他人に流されやすい傾向がある。
このようなエコグラムを実施することで自身のコミュニケーションのタイプを知ってトラブルの原因が把握でき、気をつけるべき点を明確にすることができる。私はFCが最低点のため、まずは趣味や遊びを通じて、自分の感情や自由な発想を表現する場を作ることでFCを高めていきたい。また他人に厳しい所もあると思うので、なるべく相手の立場に立って物事を考え、自分が相手だったらどう思うかという相手目線を意識することでNPも高めて、欠点を補っていきたい。
ZaPass「エゴグラムとは?効果や5つのパターン、活用方法をご紹介」2024年
https://zapass.co/blog/egogram-kaisetsu
ジョハリの窓について述べよ。
ジョハリの窓とは、自己分析を通して「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を知ることで、他者との円滑なコミュニケーションや関係の築き方を知る心理学モデルである。1955年にアメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」が基となり、後に2人の名前を組み合わせて、「ジョハリの窓」と呼ばれるようになった。
ジョハリの窓では、主に「自分から見た自分」と「他者から見た自分」の認識の差異を知ることができるため、秘密主義で自分のことをあまり表に出さない人が利用すれば、周りから抱かれるイメージと自己イメージとの差にさまざまな気づきが得られる。また、自己評価が低く、自信が持てていない人にとっては周囲から意外な高評価を知るきっかけにもなる。
そんなジョハリの窓は、自分の特性や自己理解において、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓の4つの窓に分類される。開放の窓は、自分も他人も知っている自己のことで、誰もが認める自己の性格などが当てはまる。盲点の窓は、他人は知っているが、自分では気づいていない自己のことで、自分では気づかないクセや考え方の傾向など、他者の視点だからこそ発見できる。秘密の窓は、自分だけが知っていて、他人にはまだ知られていない自己のことで、周囲には隠している欠点やコンプレックス、トラウマなどが該当する。未知の窓は、自分と他人も知らない、誰からもまだ知られていない自己のことで、新たな可能性や自己成長のチャンスをもたらす。
私が実際にジョハリの窓を実施した結果、20個の内、開放の窓が8個、盲点の窓は3個、秘密の窓は0個、未知の窓は9個であった。まず私は自分でコンプレックスが多くある方だと認識しているため、秘密の窓が0個であることに自分自身驚いている。秘密の窓が多いとコミュニケーションに支障をきたすとされているので、少ないのは良いことなのだが、親にやってもらったのが影響を与えているのかもしれない。また未知の窓が一番多かったため、まだ知らない自分に気づくことで自己成長に繋げていきたい。
ここまで、ジョハリの窓について述べてきた。ジョハリの窓とは、自己分析や自己理解を行うための心理学モデルであり、コミュニケーションの円滑化などに役立つ。ジョハリの窓を実際にやってみることで、未知の窓が多いことを知れて、まだ成長段階であると分かり、これからも成長を続けていきたいと思う。また盲点の窓は相手を不快にさせる可能性もあるため、少しずつ小さくして成長に繋げていきたいと思う。
カオナビ「ジョハリの窓とは?【わかりやすく解説】具体例、ワーク、4つの窓」
2024年
https://www.kaonavi.jp/dictionary/johari/
シャインの3つの問いについて
シャインの3つの問いとは、組織心理学者であり組織文化とリーダーシップの研究で知られるエドガー・シャインが提唱した自分はいったい何が得意なのか、自分は何をやりたいのか、何をやっている自分に意味や価値を感じるのかという問いのことである。この能力、欲求、価値という3つの問いは自分のキャリアのよりどころを探る出発点であり、回答が重なるコア部分がキャリアアンカーと呼ばれる「仕事において何を最も大切にするか」という価値観のことである。キャリアアンカーを重視した仕事をすることで、働く人の満足度は高くなると考えられている。
シャインの3つの問いの能力とは、自己の能力やスキルを理解するための要素であり、能力があることで自信を持って業務を遂行でき、仕事のモチベーションも向上する。次に動機とは、自己の行動や決定の背後にある推進力を理解するための要素である。例えば、「私は何によって動かされるのか?」、「私は何に取り組むことで満足感を得るのか?」といった問いに答えることで、自己の動機を明らかにする。最後に価値とは、自己の信念や理想を理解するための要素であり、自身の価値観に沿った行動をすることで自分の選択に納得でき、目標達成への意欲向上に繋がる。
キャリアアンカーは8つのタイプに分類される。具体的には、特定の仕事に対する才能と高い意欲を持ち、自身の専門性やスキルを高めていくことに価値を見いだす専門・職能別能力や自分の仕事が社会的に意味のある影響をもたらすことを強く望む奉仕・社会貢献などである。シャインの3つの問いを実施してみると、私の能力は、地道に努力できることで、動機は家族や恋人、友人の幸せ、価値は、人の役に立ちたい、人を笑顔にしたいであり、キャリアアンカーのタイプは生活様式であった。
生活様式は、個人的な欲求だけではなく、家族と仕事とのバランス)を大切にするタイプである。たしかに私は在宅勤務や育休制度など、柔軟な働き方ができ、福利厚生のしっかりしている企業に惹かれる傾向がある。またジョハリの窓でも創造力がある方ではないと自分も親も思っているため、クリエイティブに新しいことを生み出すことに価値を感じる起業家的創造性が最も向いていない点も納得できた。
ここまで、シャインの3つの問いについて述べてきた。現在の私のタイプは生活様式であり、その結果に自分も納得している。しかし、会社に入って社会でさまざまな経験を繰り返す中で、変化する可能性もあるため、あくまで「自分の理解を深めるための参考材料の一つ」として捉えて、成長に繋げていきたい。
ダイヤモンド・オンライン「3つの問いでわかる「自分らしいキャリア」のかたち」
2021年
https://diamond.jp/articles/-/279790