国文学史 合格レポートです。
「文学史の意義について」
参考用としてご使用ください。
【文学史の意義について】
日本の文学史は、古くは7世紀にまでさかのぼることが出来る。それ以前は、中国大陸から漢字が伝わるまで、文字を持っていなかったため、口頭で伝えていた。浜島書店の「常用国語便覧」では物語・説話・史書に着目すると、西暦七百十二年の「古事記」や七百二十年の「日本書紀」から日本の文学史は始まっている。これら2つの作品を含め、奈良時代までの作品が上代文学と呼ばれており、詩歌の枠では万葉集が成立したとされている。また、現存する最古の日本漢詩集の「懐風藻」もこの上代文学に属している。
その後の平安時代794年から鎌倉幕府成立までのおよそ400年間の作品を中古文学といい、代表的な作品では「竹取物語」や「伊勢物語」、紫式部が書いたとされる「源氏物語」などがある。鎌倉幕府成立から、南北朝時代、室町時代、安土桃山時代を経て、江戸幕府成立までの作品を中世文学といい、「軍記物語」というジャンルが新しく誕生した。そのなかでも「平家物語」は最高傑作とされている。そのほかにも、随筆の「方丈記」や「徒然草」など、中学校や高校の教材でよく目にする作品が多くある。
徳川家康による江戸幕府創設から、...