【日大通信】国文学講義・合格レポート②

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資料紹介

国文学講義 合格レポートです。
「川端康成 伊豆の踊子」
参考用としてご使用ください。

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題材:川端康成「伊豆の踊子」

自分の性質が孤児根性で歪んでいると厳しい反省を重ね、その息苦しい憂鬱に耐え切れないで伊豆の旅に出た主人公の「私」は、その旅の中で、様々な人に出会う。ここでは、その出会いを一つ一つ見ていき、その出会いが主人公「私」にどのような影響を及ぼしたのかについて述べていく。また、冒頭部の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という文章の「国境」に焦点を当て、この言葉には、どのような意味が込められているのかについて、三つの視点から述べていく。

【茶店での「婆さん」と「爺さん」との出会い】
第一に、茶店での「婆さん」と「爺さん」との出会いだが、この「爺さん」は、長年、中風を患っていた。この中風とは、現在では脳血管障害(脳卒中)と呼ばれるものの後遺症で、半身不随や片麻痺などを指しており、動けない状態の爺さんだった。しかしこの「爺さん」は、自分の置かれた状況に屈することなく、諸国から中風の養生を教えてきた手紙や、諸国から取り寄せてきた中風の薬などを集め、峠を越える旅人から話を聞いたり、新聞の広告での情報を一つも漏らすことなく全国から中風の療法を得て、自身の病気と向...

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