日大通信 倫理学概論 課題1

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    資料紹介

    令和5〜6年リポート課題「倫理学概論」課題1
    の合格リポートです。課題は次の通りです。

    【課題1】
    互いに対立する有力な倫理学説として,義務論と功利主義がある。両者の基本的な考え方と相違点を明らかにしたうえで、どちらにより賛同できるか、あなた自身の考えを述べなさい。

    リポートの評価はAでした。
    新宿区の「誰でもトイレ」を例にあげ、カントの義務論とロールズの功利主義について記載し自分の経験を元にどちらを支持するか結論づけています。

    1度教授が目を通したものなので、丸写しは避け、自分の言葉で説明するように心がけてください。
    参考文献はリポート末に記載しています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    まず義務論について説明する。義務論は、カント(18世紀:ドイツ)によって示された倫理学の考察であり、「人の行動が道徳的であるかどうかは結果ではなく、行動を起こした動機で決まる」と説いている。そしてその動機について、「無条件で行動する(定言命法)」とし、「利点があるから行動する(仮言命法)」では正しい行いとはいえないとしている。

    義務論について考える例として、新宿区に設置された「だれでもトイレ」を挙げる。「だれでもトイレ」とは、国内外から多くの観光客が訪れ、多様な文化や価値観が共存する新宿に設置された、特にLGBTQ+の方々への配慮としてジェンダーにとらわれずに安全・快適に利用できるユニバーサルトイレである。

    「だれでもトイレ」について、LGBTQ+の当事者からは「そのようなものは求めていない、当事者目線で考えたのか疑問だ」という声や、性別による区分のないトイレでは異性に見られる可能性や音が聞こえることを気にするという安全面やプライバシーの面からの不安の声が多く、賞賛の声よりも批判の声が目立つ結果となっている。

    この問題をカントの義務論の視点で考える場合、新宿区が社会的責任活動の一...

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