京都芸術大学通信教育部 2021年・芸術理論1【評価A】レポート試験

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    資料紹介

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    【設問1】
    教材テキストに登場する以下の用語の中から二つを選び、どのような意味であるかをそれぞれ400字程度で説明してください。(800字程度)
    万物斉同
    臥游(臥以游之)
    書画同源
    中和の徳
    風雅

    【設問2】
    古来東洋の思想において芸術は、政治・道徳の形成に重要な役割を果たすものと考えられてきました。以下のキーワードから二語以上を用いて、芸術と政治・道徳がいかに結びついていたのかを説明してください。(1200字程度)


    礼楽
    文人
    儒学

    【設問3】
    「気」という概念は、中国の思想(およびそれを受容した韓国・日本の思想)において、重要なものと捉えられてきました。気は芸術とどのように関わりあうのでしょうか。教材テキストに掲載された芸術理論の中から自由に二つ取り上げて比較しながら説明してください。(1200字程度)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ●設問 1 の解答●

    万物斉同 『荘子』鄭宰相

    万物とは「すべてのもの・あらゆるもの」を意味し、斉同は「等しい・同じ」を意味する。荘子は、人間の言語や思考は自然と対立や差別をつくりだすものだが、本来、すべてのものは道の観点から見れば対等であると考えた。彼此、是非、善悪、美醜などは、人間がつくりだした分別の概念であり、自然界には存在しないものである。また、その正当性は根拠が不明確であり、一方が消滅してしまうともう一方も存立しない。荘子はこのような相対的、対立的、差別的認識を超越し、すべてのものごとを同等のものと見て、これらをありのまま受け入れ、肯定することを提案した。

    『荘子』には、芸術家のあるべき精神や創作活動について語られている寓話が多数存在している。「真の画工」では、あらゆる束縛や制約から解き放たれ、心身ともに自由になることこそが創作活動の条件であり、始まりでもあるとされている。「梓慶」では、得失や名誉・成功や失敗など自身の心を乱すものを忘れ、最後には自分に手足のあることさえも忘れるほどの無我の境地に達することが必要であるとした。

    このような万物斉同の思想は、後代の芸術理論...

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