通俗道徳【現代社会と福祉】

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    資料紹介

    社会福祉士一般養成過程における【現代社会と福祉】科目の課題になります。

    タグ

    歴史経済社会社会保障道徳自立問題思想障害労働

    代表キーワード

    経済社会歴史

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    現代社会と福祉
    <課題>
    「通俗道徳」
    <引用・参考文献>
    1) 松沢裕作『生きづらい明治社会不安と競争の時代』岩波ジュニア新書,2018年

    2) 安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』平凡社ライブラリー,1999年

     通俗道徳のわなを考察するにあたり、『生きづらい明治社会』で松沢は、「通俗道徳とは、勤勉に働くこと、倹約すること、親孝行をすることといった、ごく普通に人々が「よい行い」として考える行為」1)と紹介している。さらに歴史学者安丸良夫は、通俗道徳について、「真摯な努力をするものは救われる」2)としている。松沢はさらに、通俗道徳のわなとして地租改正による村請制廃止を背景に、人々の中に助け合いという観念がなくなり、「頑張ったものは報われる、報われてないものは怠けたのだ」という烙印が押され、貧困者や弱者は「自分でひたすら頑張る」という選択肢しか取れなくなったことを指摘しており、近年我が国で言われる「自己責任論」を通俗道徳のわなとしてさらに考察していきたい。
    自己責任論とは、すなわち自立を如何に考えていくかという視点であり、我が国の歴史的背景を辿れば、当初身辺自立や経済自立だけを自...

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