このレポートは、聖徳大学通信教育課程・科目「社会保障論Ⅰ」にて、すでに合格をいただいたものです。
2022年度課題。
〈課題名〉
我が国における社会保障の「定義」及び「役割」について説明しなさい。
〈評価〉
B
〈講評〉
問われている内容について、丁寧に調べ、説明することができています。
社会保障の「定義」については、テキストp26の定義に関する具体的な説明5点が明確に述べられると尚良いと思います。
〈参考文献〉
引用文献 「社会保障」
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集
中央法規出版
2021年2月1日発行
今日の日本では、社会保障という概念は、社会保険(年金、医療保険、介護保険、雇用保険、労災保険)、生活保護、児童手当、社会福祉などの諸制度を指すものとして理解されることが多い。社会保障のこのような理解の出発点となったのは、社会保障制度審議会による1950年の「社会保障制度に関する勧告」(1950年勧告と呼ばれる)における次のような社会保障制度の定義である。「いわゆる社会保障制度とは、疾病、負傷、分娩、廃疾、死亡、老齢、失業、多子その他困窮の原因に対し、保険的方法又は直接公の負担において経済保障の途を講じ、生活困窮に陥った者に対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障するとともに、公衆衛生及び社会福祉の向上を図り、もってすべての国民が文化的社会の成員たるに値する生活を営むことができるようにすることをいうのである。」この勧告は、戦災からの復興が進みつつあるなかで、社会保障制度の体系的な整備に向けての基本的な考え方と具体的な制度設計案を示したものであり、重要な歴史的意義をもつものである。ただ、日本には、社会保障制度全体を扱う統一的な法律が存在しないこともあり、この定義が社会保障の公的な定義...