生命の科学の2単位目の合格レポートです。ヒトの体の仕組みについて、アルツハイマー型認知症を取り上げ、中核症状、行動・心理症状などについてまとめられておりレポート作成の参考になると思います。
生命の科学2単位目
(課題)
(A)ヒトの体の仕組みに関する教科書内容の理解に基づき、自分のこれまでの経験の中から、その現象を説明して論じなさい。
3年前にアルツハイマー型認知症を発症し、特別養護老人ホームに入所中の89歳の祖母を経験したことから、認知症の原因となる疾患と症状について述べる。
認知症は、いったん正常に獲得した脳の知的機能、認知機能が、何らかの後天的、気質的な脳障害によって、生活に支障をきたすようになった状態をいう。
認知症の原因疾患は、70種類以上と多岐にわたるが、「脳血管障害、アルツハイマー病などの変性疾患、正常圧水頭症、代謝・栄養障害などがあり、日常の生活に支障をきたすような障害(記憶障害、見当識障害、計算能力や判断力の低下、失語・失認・失行・実行機能障害など)が発現してきた場合に、認知症と診断される。」1)
認知症には様々な症状が見られるが、中核症状と行動・心理症状に大別される。
中核症状は、認知症の中心的な症状で、病気の初期から病期を通じて現れ、この中核症状がない場合は認知症と診断されることはない。中核症状は認知機能障害のことで、体験そのものを忘れたり、新しいこ...