産業・組織心理学の2単位目の合格レポートです。公平理論を参考にして、評価者や被評価者にとって満足感が高い人事考課制度のあり方について、具体的にまとめられておりレポート作成の参考になると思います。
産業・組織心理学2単位目
(課題)
公平理論を参考にして、どのような制度であれば評価者や被評価者にとって満足感が高い人事考課制度になるのかを論じなさい。
(解答)
人事考課制度は、従業員を公正に評価し、適切な処遇によって、従業員と企業が円滑な関係を築き、企業全体のモラル向上を目指すための制度である。近年の厳しい外部環境において競争力を維持していくためには、競争力強化を図るとともに経営資源である人材情報を的確に把握することが重要である。そこで評価者や被評価者にとって満足感が得られる効果的な人事考課制度の在り方について以下に述べる。
1.人事考課制度の目的と仕組みについて
はじめに人事考課制度を活用する目的について、人事部門、管理者、個人の視点からまとめる。
人事部門における管理者による人事考課結果は、全社的な人的資源管理の諸活動、具体的には、昇給・賞与や昇進・昇格などの処遇、さらには能力開発、配置・異動などの情報として活用される。
管理者にとっての人事考課から得られる情報は、管理者がマネジメントを行う上で有効活用され、具体的には、部下一人ひとりが有する能力、意欲及びこれまでの実績など人事...