家族システム論について説明しなさい。
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システムとは、「その構成要素が様々に相互作用することで全体が形成されており、合目的的な挙動とする複合体」と定義されている(子安ら2021)。父、母、姉、祖母、など家族の中にも個々の構成要素があり、それが相互作用していることから家族も1つの“システム”として捉えることができる。岡堂は家族システムの特徴について「家族は、複数の個人が相互に結びつき構成するシステムである。」「家族内部には、夫婦、親子、同胞などのサブシステムがある。」と述べていることより、家族は1つのシステムと考えることができる。(岡堂1992)本レポートでは、家族システムの仕組みや理論について述べていく。
家族システム論は、ベンタランフィの一般システム論や、ミラーの生物体システム理論などの影響を受けて誕生した(平木2006)。ベンタランフィは一般システム論の中で「システムとは、常に影響し合う要素の複合体である」と提唱している(子安ら2021)。岡堂の述べた家族システムの特徴に照らし合わせると、家族もベンタランフィの言う「システム」に当てはまると言える。平木ら...