【姫路大学合格レポート】公衆衛生Ⅱ 設題1
現在問題となっている環境保健の課題について、地球レベルの視点および各個人レベルの両方の視点から論述しなさい。
現在問題となっている環境保健の課題について、地球レベルの視点および各個人レベルの両方の視点から論述しなさい。
ここでは「住環境」の課題について述べていく。
この課題には、シックハウス症候群や化学物質過敏症候群等がある。これらは、住居の高気密化やアレルギー物質・化学物質等が原因となって室内環境が居住者に健康被害を引き起こすものである。
室内環境とは、日常生活や作業を行うために利用する屋内空間の事である。適切な室内環境を確保することができるよう、ビル衛生管理法や学校保健法等によって環境基準が細かく定められている。
気温・温度・気流・輻射熱はヒトの温熱感覚に物理的に影響を与える要因として挙げられ、温熱の4要素と呼ばれている。温熱感覚は温度が主に関係する。しかし、気温が同条件であっても湿度や気流の影響により大きく変化する。大人よりも地面に近い位置に子どもが居る状況になるベビーカーは、地面からの熱反射の影響が大きく、湿度の高さや風通しの悪さによって熱中症リスクが高くなることが例として挙げられる。これら以外にも感覚温度や不快指数・照度・騒音・換気がある。騒音レベルが高い場合、騒音性難聴や鼓膜損傷...